第二章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
日本橋の奥田右京さんですよ」
「日本橋のかい」
江戸で最も賑やかな場所だ、おみよもしょっちゅう行く。
「あそこの人かい」
「そうでやんすよ、二刀流の免許皆伝で」
「へえ、免許皆伝かい」
「今は浪人ですがかつては九州でも知らぬ者はないっていう武芸者でして」
「それでどうして江戸にいるんだい?」
「何か上の不始末を被せられて」
それでだというのだ。
「藩を追い出されて江戸に流れて来たそうです」
「それはまた不幸だね」
「しかし腕は立つ、尚且つ書道も学問も出来るってことで」
そうした芸があってだというのだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ