第七章
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「残るよ」
アメリカの歴史に永遠にだというのだ。
「そして決して消えはしない」
「そうなるね」
「けれど歴史に刻み込む彼等はそれを知らない」
「自分達の行動が合衆国に恥を刻むことを」
「それを知らない、そして後世永遠に糾弾されるよ」
そうなると言ってだ、そのうえでだった。
エセックスは倒された桜達を見つつだ、ワルトに言った。
「では僕達もね」
「僕達の仕事をしようか」
「最近軍服の発注が凄くてね」
ここでは笑ってだ、エセックスはワルトに話した。
「忙しいんだよ」
「こっちもだよ、銀行も忙しいよ」
「では合衆国の為に働こう」
「僕達もね」
苦々しい思いも感じながらだった、彼等もまたアメリカの為に働くのだった。彼等の仕事が許す範囲において。
桜の木 完
2013・11・26
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