怒髪天の宣戦布告……です。
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天地はそれを待たずにラッシュを開始した。
「うおぉぉぉぉ!」
一夏は何とか天地の斬撃を逸らし、止め、躱すがその攻撃速度と剣の鋭さが3倍近くも変わっており、装甲を掠めていた斬撃がそれを切り裂き、抉り始めていた。
「このままじゃ……っ!」
「俺が……俺達が―――」
「[ガンダムだっ!!]」
剣撃の嵐の中、一夏ははっきりと聞いた。[ガンダム]……と。
ガッシャーンッ!!
最後の一撃で天地は一夏を蹴り飛ばす。一夏は背中から遮断シールドに突っ込んだ。
天地の装甲が元の色に戻り、肩のコーン型スラスターはブシュッと蒸気を噴き出しながら、低出力モードになる。
『織斑一夏の戦闘不能により試合終了。勝者、七ノ瀬天地。』
そのアナウンスを聞いた天地は我に戻る。
「……一夏?って、大丈夫か!?」
ガシャガシャと音を立てながら一夏に駆け寄る天地。
「……死ぬかと思ったよこの野郎。」
軽く笑いながら一夏は立ち上がる。
その顔には焦りも、怒りもなく。ただ、清々しい笑顔だけが映っている。
「ここまで全力で負けるなんて予測してなかったぜ。まぁ、いい戦いだったよ。ありがとな天地!」
「ああ、役に立てたのなら光栄だ。んじゃ、ピットに戻ろうぜ。」
天地は一夏に肩を貸してPICを起動してピットAに向けて飛翔したのであった。
●
○Aピットside
今回の模擬戦で一夏の白式が負ったダメージは予想外に酷いものとなってしまった。
「お疲れ様一夏。」
「一夏さんお怪我はありませんの!?」
「白式も手酷くやられたようだな……クラス代表選に修復が間に合うのか?」
「すまん。調子に乗りすぎた。」
『やりすぎだ(よ)。』
1組の女子ズにヘコヘコと頭を下げる天地。まぁ、確かに原因は彼にあるのに違いはない。
「わからねぇな。春奈、どうだ?」
「うん。……ダメージレベルC。修復に専念しないと結構きついかも。」
オペレーターの春奈は一夏にそう告げた。
「じゃあ、クラス代表選は諦めたほうがいいのか。」
「そうだね。代理で誰かが出るしかないかな……。」
「冗談じゃないわよ!」
ブシュッと音を立てて開くドアの先から現れたのはいかり肩の鈴だった。
「あたしがせっかくクラス代表になったのになんてザマよ一夏!」
「どうしたんだよ?鈴。何か悪いものでも食ったのか?」
機嫌の悪い鈴に恐る恐る冗談を言って和ませようとした一夏。しかし、お気に召さなかったのか鈴は一夏に噛み付く。
「はぁ?馬鹿にしてんの?仮にも中華料理店を切り盛りしてる夫婦の娘よ!?そんなことするわけないでしょうが!」
「なに?お
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