怒髪天の宣戦布告……です。
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揚感と剣戟が奏でる不協和音にのめり込んでいった。
●
○Noside
「らぁ!」
「ふん!」
天地と一夏は荒々しく剣をぶつけ合う。ぶつかり合う剣が起こす衝撃波がビリビリと遮断シールドを震わせる。
天地はGNソードUをアリーナ内に放棄して、GNソード改を右手に、左手にはGNビームサーベルを装備している。
一夏も弾薬の切れた零式を収納して左手には耐ビーム物理シールド[白磁]を装備している。
天地のGNビームサーベルを白磁で受けていたためかその装甲面はいくつもの切り傷が焼き付いている。
天地はGNソード改を用いてもう何度目になるかもわからない斬撃を一夏に叩き込むがそれを彼は雪平弐型のしなやかな曲線を利用して威力を分散。受け流す。
(シールドエネルギーはそこまで削れてないが……GN粒子残量が63%か……このままじゃジリ貧だな。)
(お互いにジリ貧か。このままじゃキツイな。)
2人はほぼ同時にそんなことを考えた。
天地はGNビームサーベルの出力を落としてGNビームダガーにするとそれを投擲する。
飛来するそれを一夏は避ける。そして、切り込んだ。
「ぜあぁぁぁぁ!!」
ギャインッと火花と衝撃波が起こる程の剣撃を天地はGNソード改で受け止める。
しかし、その表情に余裕がない。
「……本気で行く!―――刹那、いけるか!?」
[粒子残量70%……行けるぞ!]
不意に声が聞こえた一夏は何事かと驚いた。そのあとにさらに驚かされる出来事が起こると彼も予測はできなかったようであるが。
「いくぞ―――」
「[トランザム!]」
キィィィィィィンッ……
高周波の高い音があたりに響く。そして天地の機体の周りにいくつもの投影ディスプレイが表示される。
その全ての画面には[TRANS-AM]と記されている。
「な、なんだぁ!?」
天地のOOの装甲が変色して赤く、紅く、朱く、緋く染まっていく。
[最大稼働時間はあと50秒だ。一気にケリをつけろ、天地!]
「それくらい言われなくてもわかってるよ!」
そう言いながら天地は一夏との距離を一瞬で詰めた。
「んなぁっ!?(無拍子だと!?)」
いきなり上がった天地のべらぼうな速度に舌打ちしつつ一夏はカウンターで反撃する。
常人では躱せないであろう必殺の太刀を天地はあろうことか一夏の、その背後に回ることで避けてみせた。
……ISのハイパーセンサーが捉えられないほどの速度で、だ。
「マジかよ!?」
すぐに振り向いて防御の構えを取る一夏。しかし、
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