怒髪天の宣戦布告……です。
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う。そんなことは思ってないよね?箒ちゃん。」
春奈は余計な諍いを起こすなと箒に表情で伝える。その顔は笑ってはいるが……長い付き合いの二人だけがわかる表情での以心伝心である。
「……ぐぅ。み、微塵も思っていない。」
鈴も春奈が怒り出すと恐ろしいということを知っているのでそれ以上何も言わなかった。
「さてと、じゃあ2人とも、準備はいい?」
春奈はISのオープンチャンネルで一夏と天地に話しかける。
「ああ。問題はない。」
「お構いなく。……織斑一夏、白式出る!」
一夏はカタパルトの勢いそのままにアリーナへと飛び出した。
「俺も行くか。七ノ瀬天地、OOで行くぜ!」
天地もカタパルトを起動してアリーナへ飛び出した。
「な、なんだ?あの機体は。」
「スラスターがありませんわ……それにあのきらきら光る粒子は一体なんでしょうか?」
「……あれは……GNドライヴ!?」
春奈の驚きの声がアリーナに響いたのは言うまでもない。
●
○side一夏
「随分シンプルな期待だな。……データにない。」
俺は目の前の機体に見覚えがあった。……シルエットが似ている。春奈の[フリーダム]に。
スリムで取り回しを求めたシルエットのスリムなISアーマー。白、蒼、赤のトリコロールにシャープなブレードアンテナ型の頭部ハイパーセンサー。
だが、春奈のフリーダムとは違い、その背中には肩までの長さのアームに支えられた緑色に輝く粒子を放出する機関が取り付けられている。
「褒め言葉として受けるよ。じゃあ、はじめるか。」
「ああ、うじうじすんのは性に合わないからな。」
俺は雪片弐型と60口径ハンドカノン[零式]を呼び出して銃剣の構えを取る。
天地は腰に固定されていた2振りの近接ブレードを抜刀する。……二刀流か。
なんでもいい。まずは小手調べだ!
俺はいきなりの瞬間加速で距離を詰める。そして、近距離で零式をぶっぱなす!
「うん、良い速度だな。だが……遅い!」
ギィンッ!
「なんだと!?」
天地はあろうことか左の近接ブレードで弾丸を切り裂いてその回転とISの無重力軌道を利用した重い回し蹴り一撃を俺に叩き込んできた。
「ぐぅ……っ!?」
それを身を引きながら篭手でその蹴りを受けたのは良かったが吹っ飛ばされる。
そして、一気に距離を詰めてきた天地と雪片弐型で切り結んだが力の押し合いで負けた俺は再度吹っ飛ばされた。
……強い。強いぞ!
「ん?もう終わりか?」
「まだだ!―――やぁぁってやるぜ!!」
俺はまるで春奈と戦っている時のような高い高
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