怒髪天の宣戦布告……です。
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ームとパワーシリンダーが取り付けられたその姿はISと比較するとまるで異形である。
ISとシルエットは似ているが非固定部位はなく、大型スラスターもない。ただ、脚部装甲に力強さを感じさせる大きなランドローラーが取り付けられていた。
「てか、これでISと戦ったのかよ!?」
「まぁ、撃墜一歩手前まで行けたんだけどな。こっちのエネルギー切れで負けたよ。」
『そのほうがおかしいだろ(でしょ)(ですわ)!?』
一同は流石に突っ込んだ。この旧世代の遺物を目の当たりにして、かつISを撃墜寸前まで追い詰める。など有り得ないと専用機持ちの2人が特に反応していた。
「まぁ、第二世代の打鉄だぜ?それくらいならできるだろ?」
春奈もポカンとしている。反論ができない状態といったところである。
「ん?あそこが食堂か?」
通路の先を指差す天地。どうやら食堂にたどり着いたらしい。……心なしかいつもの2割増の生徒でごった返しているようにも見えた。
「う……席空いてるかな?」
周りからはヒソヒソと声が聞こえる。やはり目当ては……
「彼が、噂の男子転校生?」
「ホントに男子だ……かっこいい……」
「赤い髪……青い眼帯……隣に織斑くん……デュフフフッ!いいネタゲットよ!」
最後の声について、春奈は聞かなかったことにした。
「……待ってたわよ一夏!」
一夏たちの前に立ちはだかったのは二組の転校生で中国代表候補性の鈴だった。
その手には湯気を立てるラーメンを乗せたトレーを持っている。
「とりあえず、鈴ちゃん。食券買えないからちょっと通してね?」
春奈が鈴の肩を持ちススッと横へ彼女をスライドさせる。
「ちょっと春奈、なにすんのよ!?」
「他の人が券売機で食券買えないでしょ?そこを陣取ると。」
春奈は諭すように、そして優しく鈴を注意する。鈴は決まりが悪そうに「わかったわよ」と呟いた。
一同が食券を購入してカウンターに出す。ちなみにメニューがランクで分かれており、リーズナブルなBとちょっと贅沢なAその上を行くSが存在する。春奈と一夏、箒はB、天地がA、セシリアはSを頼んでいた。
「セシリアはいつもS定だな。」
「いいにくいのですがわたくし、これくらいが口に合いますので……」
「さすが良家のお嬢様だね。」
一夏と春奈がそう言うと「当然ですわ!」と胸を張るセシリアであった。
「鈴も一緒にどうだ?」
「じゃあ相席させてもらうわ。」
一向に鈴を迎えて空いていた席に座る。
右からセシリア、箒、春奈、一夏、天地、鈴の席順である。
「てか、キャバクラじゃねぇか!」
天地がそう突っ込むのも無理がない。キャバクラのラウンジに似た
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