二人目の男性IS操縦者……です。
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―――」
「「気になるのか(気になりますの)!?」」
「えっ!?……いや、どんなISを持ってるのかが気になっただけだよ。」
いきなり前のめりになって聞いてくる箒とセシリアに一夏は思わず仰け反る。
「「―――ならいい(ですわ)……真似をするな(真似をしないでください)!」」
春奈はその様子を眺めながら、恋の宿敵……か。と少しズレたことを考えていた。
「皆さん、今日はビックサプライズがありますよ!」
そんな声と共に副担任の真耶が教室に入ってくる。普段よりも大きな声に生徒一同は若干戸惑いながらも席に戻っていく。
「山田先生。少し落ち着いてはどうだ?―――入ってこい。」
千冬は浮かれている真耶に一喝を入れながら廊下に声をかける。
「はいっ!」
威勢のよさそうな元気な声が廊下に響いた。
その声色は教室を静寂に包む。その理由は……
教室に入ってきたのはIS学園の制服に身を包んだ赤い髪に翡翠色の瞳を持つ男子生徒だった。ただ、その左目は青色の布地に不思議な紋章を縫い付けた眼帯に覆われている。
「俺は七ノ瀬 天地だ。趣味はバイクで行く一人旅と旅行先での食べ歩きだ。よろしくな!」
教壇で笑顔を見せているのは世界で2人目の男性IS操縦者の七ノ瀬 天地。
メディアへの露出を避けていたため世間ではあまり知られていない。
教室の生徒たちはポカンとしているが、興味なさげな視線を持つ者もいる。
それは春奈、箒、セシリアの3名であるが。
『キャア〜〜ッ!』
「「ひィッ!?」」
空を裂くとはまさにこのこと。黄色い悲鳴に男子2名が同時に驚いた。
「イケメン!太陽みたいな笑顔が素敵!」
「ミステリアスな雰囲気をかもし出す眼帯に惹かれるわ!」
「こっち向いて!天地くん!」
……とまぁ、教室は変な熱気に包まれてしまう。
因みに天地の眼帯に縫い付けられている紋章はあの組織―――ソレスタル・ビーングの物と同じだ。
「落ち着かんか馬鹿者ども。さて、七ノ瀬。織斑弟の隣が空いているのでそこに座れ。」
千冬は生徒一同に鬱陶しそうに一喝。天地に指示を出した。
「分かりました。」
天地は指示に従って着席しながら隣の一夏に話しかけた。
「よろしくな織斑。まぁ、おなじ境遇同士だし、仲良くしようぜ。」
「ああ、そうだな。何か分からないことがあったら訊いてくれ。……答えれる範囲であれば教えるよ。」
「その時は頼むな。」
軽く挨拶を交わす一夏と天地。
「さて、諸君。授業を始める。今日は制動と制御の正誤性についての授業だ」
こうして、IS学園の一日が始まるのであった。
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○sid
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