二人目の男性IS操縦者……です。
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「ではまず、何故わたくしがクラス代表を辞退したかといいますと―――」
「……ごめん、時間も押してるし長そうだからコメントはいいや。写真だけ撮らせてね。」
「んなっ!?最後まで聞きなさい!」
「いいよ。適当に捏造しとくから。よし、春奈ちゃんに惚れたからってことにしとこうか。」
「「なんでそうなるの(んですの)!?」」
……思わずセシリアとハモりながら全力で否定する私。そりゃそうでしょ!?私は百合っ子じゃないですし、間違えられたくありませんからね?
「うん、いいコメントありがとね。悪いようにはしないからさ。」
無邪気な笑みを見せられると反論する気も失せました。セシリアも同じ気持ちなんでしょうね……スゴイ大人しくなってます。
「んじゃ、専用機持ちのみんなで並んでね。」
「……ツーショットではないのですね。」
「……?セシリア、何か言ったか?」
「い、いえ。なんでもありません。」
……また、相談の件数が増えそうだなぁ――主に一夏に惚れた女子からの。
「じゃあ、そこに並んでね。」
『分かりました(わ)。』
セシリア、私、一夏の順で並んで
「ほんじゃあ撮るよ。1+1は〜?」
「「……2?」」
「田んぼ?」
「春奈ちゃん正解!」
『え゛!?』
パシャっと切られるシャッターの音。
「アハハ。うまく引っかかってくれたわね、いい顔が取れたわ。」
そんなことがありながらも、この宴は夜の10時まで続きました。
私と一夏も色々と疲れたので部屋にたどり着くなり、すぐに寝ていましたがね。
……あ、鈴ちゃんのこと言うのを忘れてました。―――ま、いっか。
●
○Noside
翌日の教室で一夏は隣席に座る女子に話しかけられた。
「織斑くんおはよー。ねぇ、噂聞いた?」
「噂?」
「うん。転校生が来るって噂。」
一夏は首をかしげてわからないと表現する。
「転校生……聞いてないな。この時期の転校生って結構珍しいんじゃねぇのか?」
「そう。その噂の娘、中国の代表候補性なんだって……春奈ちゃんは何か知ってる?」
「あ、多分その子は―――」
「わたくしの存在を危ぶんでの転校に違いありませんわ!」
横槍を入れる乱入者に一夏と春奈は非難の視線を向ける。物理的干渉力があれば彼女のハートは粉々になっていただろう。
「まぁ、このクラスに転校してくるのではないのだろう?騒ぐほどのことではないだろう。」
タイミングを測っていた箒が会話に入ってくる。セシリアはこのやり取りを見て少しは学習したようである。
「どんな奴なんだろうな。」
「いや、だから。私と一夏が
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