二人目の男性IS操縦者……です。
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もらった名刺を見た私と一夏は多分おんなじこと考えてるんだろうなこれ……画数の多い名前ですね。書類とか書くこの人は大変に違いないかも。
私はもらった名刺を腰に下げた端末に量子転換してそこから自分の名刺を呼び出しして実体化します。名刺のストックは残り50枚ですね。
「ご丁寧にありがとうございます。私は楯無生徒会長の元で生徒会庶務を勤めています、織斑 春奈です。以後お見知りおきを。」
私の差し出した名刺を黛さんが「これはご丁寧に」と受け取りながら
「たっちゃんから話は聞いてるよ。敏腕庶務の春奈ちゃんって呼ぼうかなって言ってたよ?」
……あ、楯無さんと同じ二年生だったのか。黛さんは。
「何ですかそれは……。まぁ、あの人の考えそうなことですけれども。」
「それはそれとして、インタビューさせてね?」
断っても意味がないと瞬間的に悟った私は素直に頷きます。
「まずは一夏君からお願いするわね?ズバリ、クラス代表になった感想をどうぞ!」
黛さんの瞳が無邪気な輝きに……子供みたいですね。ボイスレコーダーをずいっと一夏に向けています。その様子はアメリカ兵におかしをねだる子供のような―――結局思い当たるのは子供ですね。
「えーと……」
一夏はあまり乗り気じゃない様子ですが答えるようです。
「まぁ、なんと言おうか……頑張ります。」
それを聞いた女子が数名ずっこけます。一夏に期待する方が悪いんですがね。
「えー?もっといいコメントちょうだいよ〜。「俺の視線に痺れるなよ?」とか!」
「「古いわ!」」
思わず突っ込む私と一夏でした。
「あははっ。君たち面白いね。まぁ、適当に捏造しとくから良しとするかな。」
「……よくねぇよ!」
「じゃあ次は春奈ちゃんね。日本代表候補生になった感想をどうぞ!」
「……織斑先生を超えるくらいの国家代表になれるように頑張ります!」
『……』
とりあえず目標は大きく持ちましょう……て、何?この沈黙。
「は、春奈ちゃん……本気で言ってるの?」
「……黛さん?何かおかしかったですか?」
「う、ううん。目標が纏まってていいな〜と思って。(あの織斑先生を超える……そう大見得を切ったのはこの娘くらいね。―――今年の新入生は面白い子が多いわ。)」
少々焦っていたようですが何だったのでしょうか?……スルーしますけども。
「あ、セシリアちゃんもコメントちょうだい。」
「わたくし、こういうコメントはあまり好きではありませんが……仕方がないですね。」
と言うセシリアは完全に見えやすいところにいました。近くに控えてたんでしょうがと心の中で突っ込みます。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ