第二章
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「これから探すさ」
「そうか、じゃああんたも頑張れよ」
「そうするな。あとこれから宜しくな」
「お互いにな」
カーペンターはビッグの言葉に笑顔で応えた、この時からだった。
二人は交流をはじめた、同期ということもありその交流は深いものになった。その中でだ。
カーペンターは目覚しい、教官達が感嘆する程の成績を出しパイロットとしての道を歩んでいた。それに対してビッグはというと。
成績はよかったが何しろ目が悪い、それでパイロットにはなれず。
レーダーを勧められた、彼は勧めた教官にこう答えた。
「わかりました」
「それでいいんだな」
「はい」
「無欲だな」
教官はレーダーの職種を自分から勧めながらもあっさりと答えたビッグにどうかという目を向けながら問うた。
「君なら派手に活躍出来るだろうに」
「派手にですか」
「ああ、何でもな」
「私はそうした考えはありません」
ビッグは教官に対してなので丁寧な口調で答えた。
「派手に活躍等は」
「パイロットにはなれないからな」
「それがあることは否定しません」
空軍といえばやはりパイロットだ、この職種こそが空軍の看板であり代名詞だ。ビッグにしろなりたい気持ちはある。
だが、だ。それでもだとだ。彼は言うのだった。
「ですが軍人なら」
「与えられた職種を全うする、か」
「はい」
それ故にというのだ。
「ですから」
「そうか、ではな」
「はい」
「君はレーダーだ」
この職種でいけというのだ。
「最高のレーダー員になるのだ」
「わかりました」
敬礼と共に応えるビッグだった、そのうえで。
彼はレーダー員としての道を歩みはじめた。その彼に対してカーペンターはやはりパイロットのコースを歩んでいた。
まさに空軍の花形だった、しかし彼はビッグと親しく付き合い続けた。パイロットコースという花形を歩んでも彼の性格は変わらなかったのだ。
外出の時にだ、カーペンターはバーでバーボンを飲みながらビッグに問うた。
「なあ、卒業したらな」
「士官になったらか」
「どうするんだ、そっちは」
「レーダー員だがな」
「いや、レーダーといっても色々な配属場所があるだろ」
カーペンターがビッグに問うたのはこのことだった。
「アメリカ国内だけじゃなくてな」
「何処でもいい」
ビッグもバーボンを飲んでいる、そのうえでカーペンターに答えている。
「別にな」
「何処に配属されてもいいのかよ」
「ああ、そのつもりで軍に入ったからな」
「そうか、職種は何処でもよくてか」
「配属場所もだ」
このこともだというのだ。
「別にいい」
「そうなんだな」
「俺は軍人だ、軍人だからだ」
「命令には従うか」
「ああ、職種や配属場所よりもだ」
ビッ
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