暁 〜小説投稿サイト〜
亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百十五話 大義と利
[6/6]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
……』
「貴官達は民主共和政の軍人でありながら掲げた施政方針はルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの行ったものと同じでした。弱者の切り捨てと力による圧政、不見識にも程が有る。貴官達を嵌めた事に罪悪感など感じませんし憐れみも感じない。いっそ清々しい気分ですよ、私はルドルフが大嫌いなんです。貴官達は出来の悪い模造品かな」
『……我々にはアルテミスの首飾りが有る』
ねっとりと絡みつくような口調だった。妄執、そう思った。
「アルテミスの首飾りは防御兵器です。ハイネセンは守れても自由惑星同盟全土は守れない。愛国委員会は自由惑星同盟の掌握に失敗したのです」
エベンス大佐がまた呻き声を上げた。総司令官代理が立ち上がった。表情には笑みが有る。震え上がる様な恐怖を感じながら起立した。
「これより愛国委員会を名乗りハイネセンを圧政下に置く反逆者を討伐する。全軍バーラト星系に向けて出撃せよ」
「はっ」
全員が敬礼で総司令官代理に応えた。エベンス大佐の蒼白になった顔がスクリーンに映っていた。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ