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打球は快音響かせて
高校2年
第二十三話 転換
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くった。露わになった葵の太ももに、翼は目が点になる。ピチピチした肌が、筋肉にの形に滑らかに隆起している。

「どう?逞しいっちゃろ?」

無邪気に尋ねる葵に、翼はため息をついた。

「……あのさぁ、女の子なんだから、もうちょっと恥じらい持った方が……」
「えー?今さら足くらいで何言っとん?翼、いつもあたしの水着姿見よったやん!」

言われてみれば確かにそうである。
今さら葵の生足なんて、見て恥ずかしいものでも何でもないはずだ。下着姿に近いビキニを、もう何度も何度も見てきてる。しかし…

「ほら、あれだよ」
「え?」
「女っぽくなって、可愛くなったから。もう葵、17歳だしな。」

葵はぽーっと顔を赤くした。
こういう所はあんまり変わってないな。
翼はそう思った。

「もう!翼ったらエロいんやけ!」
「はぁ?自分から足みせびらかしといて何言ってんだよ?」

翼と葵は声を上げて笑った。
この2人の間に笑顔が絶えない事も、昔から変わっていない。



ーーーーーーーーーーーーーーー



「……という事で、久しぶりに葵ちゃんとイチャイチャチュッチュしてきたって訳ですね?」
「うるさいな!彼女なんだからイチャ付きもするだろ!」

帰省から戻ると、枡田がまた翼に葵とのあれこれを聞いてきた。それに機嫌良く答えていると、途端に小馬鹿にしたような視線を向けて来る。
すっかりお決まりのパターンである。

「あ、ヨッシー聞きました?」
「ん?何を?」
「奈緒ちゃん、監督になりましたよ」
「あ、そうなんだ……

て、ぇええええええええええ!?」
「まぁ、驚きますわね、そりゃ」

帰省している間に、これほど大きな変化があったとは。目を白黒させている翼とは対照に、枡田は実に平然としていた。

「……おもろなってきたわー、これは」

枡田がニヤッと笑う。
その顔は実に楽しそうだった。













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