第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第一章 第一層攻略
第4話 アルゴ登場
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…考え事をちょっとな…それで何の話をしてたっけ?」
「だから、《会議》が始まるまでに何か食べませんか? …という話をしてたのに…」
「いや…悪い悪い」
…ヤバイな、これは話の途中で考え事を始めた、俺が全面的に悪い…
俺は本当に悪いと思い、シリカにお詫びをする事にした。
「代わりに奢るから」
…お金にも困ってないからな…
「本当ですか!!」
俺がそう言うとシリカが嬉しそうな顔で喜びだした。……でも、
「まぁ、第一層でそこまで美味しい食べ物なんてないけどな…」
「そういうのは気分の問題なんですよ〜……それに前に食べさせて貰ったクリームパンは美味しかったですよ」
「ああ、あれか……あれはキリトとβの時に好く食べたんだけど…」
「また食べたいですよね…」
シリカが話しながら、『また食べたいな〜』みたいな顔になったので…
「じゃあクリームも残ってるし、それで良いか」
「え!? クリーム残ってたんですか!? …でもこの前はないって」
「だってそう言わないとシリカ、全部食べるところだったろ…」
「うっ…そう言われると反論できません…」
俺たちの今日の昼ごはんは、クリームパンを食べる事に決定したようだ。
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「やっぱりおいしいですね〜」
「そうだな〜…すっげ〜美味い」
「あいかわらず、一緒にいるんだナ」
近くのベンチに座りながら俺とシリカがクリームパンを味わっていると後ろから声がした。
振り返ると、俺と同じ位の背に、全身布と皮で(ちなみに俺の装備も容姿に合わないことから布と皮系だ)左腰に小型のクロー、右腰に投げ針、そして両のぽっぺにペイントされた動物のヒゲをイメージした三本線が特徴的な、情報屋《鼠のアルゴ》がいた。
「よう、アルゴ」
「こんにちはアルゴさん」
「こんにちはの時間カ? シリカ?」
こんな話をしている事から分かると思うが、このアルゴとはキリトと一緒に、フレンド登録をした仲である(シリカもその時にアルゴに会った)。あと、アルゴもβテスターだと分かるのだが、しかしお互いにその事は触れない空気がある。
「けど、どうしたんだ?」
「イヤ、なんでもないんだけどネ。…さっきキリ坊がそうやって並んでクリームパンを食べたのを見てサ」
「それは珍しい情報だけど…それ有料なのか?」
「イヤ、さすがにこれはタダサ」
「そうか、良かった。…でもあのキリトがね〜」
俺たちとのパーティも数回組むけど、やっぱり一人で先に進んで行き、ソロのキリトが並んで食事なんて珍しかった。
「これからキリ坊も《会議》に出るっぽいから、行けば会えるかもヨ」
「そうか、ありがとう。アルゴ」
「お得意さ
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