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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八五幕 「Feather Girl」
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て!見てるこっちの顔が火を噴きそうになるんだから・・・

「折角ですから仕事を受けてみては如何かしら?“浮世離れ”した貴重な経験ですわよ?」
「ううう〜・・・うん?」

セシリアによる畳み掛けに唸っていた私は、そこで少し引っ掛かりを覚えた。それがなんなのかを考えた後、私は重要なことを思い出してうっかり屋過ぎる自分のピンク色の脳細胞を恨んだ。

「そういえば・・・水着!!林間学校用の奴買ってないじゃん!?」



= =



外出許可には種類があり、帰郷などを目的とした短期外出申請と日帰り外出申請の二種類があり、前者は完全予約制なうえに後者は門限18時までというシビアな時間設定があるのだ。まぁ唯の外出申請なら許可を取ることは簡単なので外出自体は難しくなかった・・・が。

「・・・ねぇセシリア。周りにバレてない、よね?」
「そのようですわ・・・心配しすぎではありませんこと?」

上品にも日傘をさして日本の街並みを歩く超場違いお嬢様にたしなめられてむむむ・・・と唸ってしまった。何がむむむだとか思うかもしれないが、私にとっては割かし重要な話である。

まさか表通りを歩くのが怖くなる日が来ようとは思わなかった。幸い周囲の視線は突然町に現れた金髪ビューティーに目を取られて刺身のつま的な私の事は目に入っていないようだった。今はその真実がとってもありがたい。現在私は近所の店で買ったサングラスと帽子というベタな顔の隠し方をしながら、セシリアと一緒に近くのショッピングモールへ向かっていた。幸いにも季節が夏という事もあって、周囲には唯の紫外線対策に見えるみたい。

なお、行き先のショッピングモールは奇しくもユウ君たちとワンサマーの行き先と同じだ。まぁ一番近くて品揃えがあるからしょうがないっちゃしょうがないんだけど。

(でも一部の人はセシリアの事気付いてるよねぇ・・・)

あのトーナメントでセシリアは優勝を飾った。イギリス人と日本人のコンビ故に世間はセシリアの事を悪く言う声は少ないが、それでも日本大好きすぎる皆さまには「日本人コンビを潰した悪女」みたいに考えてる人だっている。事実、周囲から時々いやーな目つきでセシリアの顔を見る人がちらほら見受けられた。一部のマスコミでは何故か私のライバルということになっているんだが、正直勝てる気がしない。

しかし肝心のお嬢様はそれを知ってか知らずか時折日傘を優雅に回しながら手入れの行き届いた金髪を揺らして町を闊歩している。絶対気付いてて「あーら何か言いたいことでもおありかしら?黙っていては分かりませんわ!ほーほほほほほ!」とか考えてるんだろうなー。

「そこまで性悪ではありませんことよ?」
「・・・声に出てた?」
「いいえ、顔に」

クスリと微笑を浮かべるセシリア・・・お
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