暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八四幕 「映画館ではお静かに」
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て回転したのちに地面に激突、見事撃沈した。

「人の恋路を邪魔する奴はッ!!」
「自分たちで蹴り飛ばすッ!!」

((((えぇぇー・・・))))

さっきまでの非暴力主義はどこへ跳んで行ったのか。約半年ぶりの再会を邪魔されて気が立っていたバカップルは、目の前の障害を排除する方法として早速暴力に頼っていたのであった。
とはいえ少しばかり騒ぎを起こし過ぎたか、周囲にはいつの間には野次馬が増えつつある。それを察した真琴は眉を顰めた。

「うーん、ちょっと注目浴びちゃったな・・・ここはさっさと離れるのが得策かな」
「そうだな。時間も長くはない・・・では急ごう、先輩!ん!」
「ん、って・・・何だよその突き出された手は?・・・あ、こうか」
「折角のデートなのだから・・・いいだろう?」

箒が付きだした手の意図を推し量った後、真琴はその手を握った。感触を確かめるように真琴の掌を握り返した箒は羞恥半分、嬉しさ半分の笑顔ではにかむと、そのまま街へ繰り出した。
同級生たちに奇跡的に隠し通したままの箒のデートは幕を開けた。その日彼女たちがどんなデートコースを歩んだのかは誰も知らない。が、デートから帰ってきた箒が始終ふにゃけた顔をしていたためデートをしたこと自体はあっさりバレたとか。

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