暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八三幕 「デート・オア・アライブ」
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で、否応なく簪が隣にいることを意識してしまう。同い年の女の子と手を繋いで映画を見る・・・そんなシチュエーションはまるで――。
(僕にとって簪は気の合う友達・・・友達、だよな?簪もそう思ってる・・・はずだよな)
でも、もし自分か簪のどちらかの本心がそうでないなら・・・そう考えると、簪の嬉しそうな横顔が妙に気になってしまった。今が明るい時でなくてよかった。多分自分の顔は赤くなっているけど、今なら見えないから。
説明しがたい感情の高まりを緊張のせいだと心の中で言い張ったユウは、映画の方に集中しようと自分に言い聞かせた。
ちなみに、ユウは知らない。この手を握るというアクションを簪が実行した理由に、彼女が同級生の少女から押し付けられた女性誌の存在があることを。
『ここここ!ここ見て簪さん!』
『えっと・・・「男性は女性向けの映画では退屈のあまり居眠りしてしまうことがあります。よって話しかけたり手を握ったりして意識を引きましょう」・・・ラズィーヤさん、これは?』
『要はカレの掌をそっと握ってニコッと笑えば、男なんて一発撃沈よ!』
『よく分からないけど、男の人(友達)と仲良くなれる?』
『そりゃもう男の人(恋人)と親密になること間違いなしだよ!!』
『ん・・・ちょっと恥ずかしい、けど・・・やってみるっ』
その友人が悪いのか、はたまた勘違いした簪が悪いのかは不明だが、この後もユウはこの見えない敵に随分男心を弄ばれることになる。
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