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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
幕間5 「人類は宇宙人に含まれるのか?」
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オジサマってば何でそんなに余裕なの?」

丁度ターン経過による敵の異星人が増援で現れている戦略シュミレーションゲームの画面をバックに、楯無は理不尽なものを感じずにはいられないのであった。



= = =



『奴等め、何のつもりだ』
『こちらに対する牽制のつもりやもしれぬ』
『浅はかなり。計画は揺るがぬ』
『しかしあの人形は予想を超える』
『奴らでは間に合わぬ。鍵は我らが握っている』
『箱舟に乗って選ばれしもの気取りか』
『マジンは?』
『掌握の準備は出来ている』
『奴の空席はどうする?』
『適任がいる。そのための予備だ。神子は我らが頂く』
『大いなる炎は動きを見せぬか。アレは必ず邪魔をする』
『いざとなれば”化物鰐”を回す。それでよい』
『祭壇が活性化している。またぞろ、虚ろなるものが再び現れる』
『あの技術屋はどう動くかな』
『成就の時は近い』

世界はくるくると廻る。だが、廻り損ねた人間は、ただそこにあるだけで流れを乱す。

『そのためにも、神子の隣にいるあの異端者が邪魔だ』
『我等と同じく運命に逆らうもの。しもべだけならばどうとでもなるが』
『剣であることを自覚されては計画に支障をきたす』
『すべては一つにならねばならぬ』
『ヒトにとこしえの安寧を』
『ヒトにとこしえの安寧を』
『ヒトにとこしえの安寧を』



ふと、前触れもなく意識が現世に浮上する。

「・・・また、変な夢・・・?」

自室のベッドから身体を起こした簪は、少しばかり寝癖で乱れた髪の毛を触りながら欠伸をする。確かツーマンセルトーナメントの後もこんな夢を見た気がする。内容はよく覚えていないが、とにかく男がずっと会話を続ける夢だ。
今回も内容が全く分からず、結局あの人たちは人の頭の中で何を話し合っていたのか理解に苦しんだ。

だが。

「化物鰐・・・」

昔、更識の裏仕事関連でその言葉を聞いた気がする。が、簪はそれよりも大事なことを思い出して、急いでベッドを飛び出る。今日は親友であるユウとそのおまけ達と一緒に映画を見に行くのだった。さっさと寝癖を直しておめかししなければ、遅刻しては笑いものだ。
こうして、簪は再びその夢の事をすっかり忘却し、その日の準備を大慌てで済ませていった。

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