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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
幕間5 「人類は宇宙人に含まれるのか?」
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にもなる情報の可能性が高い。
「へぇ?そんな重要な情報があるのに『殆ど分からなかった』って答えが出てくるのね・・・何だか聞きたくないわ」
「まぁ聞けよ。承章がへし折ったドゥエンデの1号の
破片
(
ブレード
)
の材質と今回出て来たアンノウンのブレードの材質が一致した。これで晴れてあれが一号から三号と同系列の装備を持っていることが判明した訳だ」
「成程、つまりあれを作った、若しくは運用した組織は同一とみて良さそうね・・・」
ISのハイパーセンサーすら騙す高度な迷彩を搭載した機体なのだ、ハッキングや電子攻撃もお手の物だろう。何故戦闘に際してステルスを使わなかったのかは不明だが、ひょっとすれば機種や役割のようなものがあり、それに応じて装備や機能も変わっているのかもしれない。
「で、その材質は?形状や成分から何か特定できることは?」
「それなんだよ・・・色々調べた所これは特殊な複合金属材料で、電流を通すことで高周波ブレードに適した刃から他の用途に向いた性質へ変容させられるらしい。そしてそんな技術はどこの国でも実用に至ってない」
ふむ、と楯無は顎に親指を引っかける。イタリアで似たようなISを開発しているという話は聞いたことがあるが、あれは確か液体金属だったはずだ。技術の方向性が違う。戦闘データではブレードに固定していたが実際にはもっと別の形状にも変更できた可能性があるようだ。
それほど高度な技術となると国家レベルか大企業、もしくはどこぞの天災でもないと極秘裏に完成させるのは難しい筈だ。思考にふける楯無の耳に、続く報告が飛び込む。
「・・・また、化け学専門の連中曰く、この金属は“地球圏内では製造できない”と言う結論に達したそうだ。そして、“低重力若しくは無重力環境下ならば製造できる可能性がある”だとよ」
「低重力若しくは無重力環境下・・・?確かに重力の関係で物質の性質が変化するって言うのはどこかで・・・・・・待ちなさい」
今、自分とクラースは何と言った?低重力若しくは無重力環境下だと?
では、そこはどこだ?低重力になるほどの高度を誇る建造物が地球上に存在するか?それほどの高さを飛べる場所は?重力異常地帯などある訳がないし、超巨大反重力装置を搭載した生産プラントがあるとでも?―――ノーだ。
「それじゃ、地球の何所に行ったって精製できないじゃない!!」
じゃあ、どこだ?重力が無くて、生産プラントを作れて、楯無の目が届かない場所など―――まさか。楯無が思い至ったことを察してか、クラースが極めてリラックスした声色で天井を指さす。いや、正確には天井ではなく青天井、もっと言えばさらにその先。
「そういう事。こりゃ、敵は『宇宙人』だな」
空の更に上、あの暗黒が広がる死の世界しか―――宇宙しかないではないか。
楯無は
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