暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
幕間5 「人類は宇宙人に含まれるのか?」
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
理立てとか無かったの?」

敵に攻撃を仕掛けるも僅かにHPが残ったことにがっくりしながらの疑問だったが、クラースは気にする様子も見せずにニヤッと笑う。ゲームをする脳と会話をする脳が分離しているから気にする必要が無いとも言うが。

「別に、『尋問の仕方についてマンツーマンで補講してやろうか?』って聞いたら勝手に喋ってくれたよ。流石教え子、先生の教えたことをよーく解ってるぜ」
「・・・ちなみに、言う事聞かなかったらどうする気だったのかしら?」
「ちょっとずつ削ぎ落とすけど?」

何を、とは言わないのがこの男の怖い所だと楯無は思う。少なくとも小指では済まないんだろうな、と言う事だけは伝わってきた。移動させたユニットを距離と地形効果のどちらを優先させて配置するかに悩む楯無を尻目にクラースの報告は続く。

「それはさておき。肝心のもう1人だが・・・絶妙なタイミングで乱入した“謎の3人目”のせいで顔が特定できなかった。風花の映像データを洗いざらい調べたが、シルエット以外はなぁんにもわかっちゃいない。性別と背丈、あとは事件当時の服装くらいか」
「3人目の事は、やはり知らなかったの?」
「それとなく鎌をかけてみたが本気で知らないみたいだな・・・恐らく2人目の協力者か同じ組織のメンバーだろうが・・・つくづく通信断絶が痛いな。マシンそのものは破壊されてたから情報さえあれば包囲網くらい張れたんだが・・・あ、そいつまだ気力足りないぞ?」
「んー、雑魚倒してあげる分にはちょっと厳しいかな。激励持ってる子は・・・っと」

事件当初、最上重工の異常事態は暫く外に伝わらなかった。それも単に通信類がすべて遮断されたのではない。どんな魔法を使ってか、異常がないかの定期通信にも“異常なし”、通常勤務内容での伝達も“特に問題はなかった”・・・つまり、偽の情報発信で内部を攪乱(かくらん)させたのだ。

「“兎さん”の手口じゃねえ。織斑も同意みてぇだ」
「それは重畳、あれを相手にするのはご勘弁よ。・・・ちょーっと凌ぐの難しいなぁ?奮発してかく乱発動させちゃおっかな?」
「いや、援護防御持ちと陣形固めりゃ凌げるね。後ろに指揮能力持ちをはべらせりゃなお確実だろ」

“兎”ならこんな回りくどい真似はしない。今までの手口でも単純な通信断絶はやったがこの手の攪乱は行ったことが無い。そして何よりあれが亡霊と共同戦線を張るメリットが無い。あれはそんなことをするほど打算的で計画的で組織的で協調性のある存在じゃあない。

「それと・・・これはかなり見逃せない情報だな。結構敵の核心に迫ってる」

楯無の手が止まる。それほど重要な情報が上がって来たと言うのは朗報だった。だが、同時にそれほど重要ならば何故最初に報告しなかったのかと疑問にも思う。つまり、重要ではあるが頭痛のタネ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ