暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八一幕 「友達のラインはどこにあるの?」
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・」
祭典(まつり)ちゃんもデートとか憧れたりするんだ?」
「そりゃそうだよ・・・女の子だもん」

やはりというか、傍から訊いているとカップルにしか見えない二人なのであった。男女間の友情は成立するのか・・・その答えを見出すには、2組の女の子たちはまだ幼すぎたのだろう。



= = =



現在時刻は夜の6時半。場所は学園内の食堂。その端で数人の生徒達が一緒に食事をとっていた。うち1名は正面に座った少女―――鈴に対して睨みを利かせている。鈴は心底うんざりしていることから、彼女―――春々(はるる)が食堂に入る前からこの視線を浴びていたことは想像に難くない。

「もう一回!もう一回勝負よ凰!!」
「いや、もう勝負ついてるから」
「おの〜れ〜!本気出せば私があんたなんかに負ける訳ないのよ!さっきのはちょっと体が痒かったから隙が出来ただけで、地力じゃこっちが勝ってるんだからね〜!?」
「まいったな・・・まさかあそこで箒が爆雷落っことしてくるなんて・・・」

さて、皆さんの中には「何の話だ?」と疑問に思う方もいるかもしれないので説明をしておこう。

実は、ユウとつららが最上重工へ向かったのは、鈴たちが『BHM団』を設立してベルとも会に決闘を申し込む前日であったのだ。つまり、現在彼女たちが言っているのは決闘の結果についての不服申し立てである。当然ながら却下にされているが。
つまりこのやり取りから察するに・・・ベルとも会破れたり、ということらしい。

「アレは凄まじかったな。途中で本人を巻き込んでたのが間抜けだが」
「言うな!仕方ないだろ!?行けると思ったらブーストゲージが切れたんだから!」
「岩地帯ごと吹き飛ばされたぁ〜・・・」
「まぁ何はともあれ勝ちは勝ち!リーダーの一夏はアタシの罰ゲームは受けてもらうわよ〜!」

両手をにぎにぎさせながら迫る鈴に思わず腰を引く一夏だが、背後に回り込んだラウラにあっさりと通せんぼされて逃げ場を失う。助けを求める様にの頃二人に目線を送るが、のほほんは見送りをするようににこやかな笑顔でハンカチを振り、はるるは鈴への恨み節でそれどころではないようだ。最早命運尽きたか―――と静かに逃げられない事を悟った一夏は、判決を待つ被告人の様な表情で鈴の言葉を待った。

「いい!?それじゃ言うわよ!アンタの罰ゲームは・・・」


―――何故罰ゲームなのかって?それはね、鈴音さん?罰ゲームならば行き過ぎない限り大抵の事は許されるんだ。つまり勝った際に「罰としてショッピングの荷物持ちしろ」といえば合法的にデートも出来るし、逆に憂さを晴らすのもある程度は許容される。何故ならばそう、罰ゲームだから!――― ・・・佐藤さんの企画書より抜粋

なお、企画書にはいくつかのデートコースまで示され
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