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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七九幕 「あの碧い空へ」
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。熱くて、激しくて、刺激的で情熱的な、言葉に形容しがたい昂揚。風花とならどこまでも前へ進めるという根拠のない確信。この戦いの先に見えるような気がする、僕と風花だけが見ている世界へ―――

―――いけるよ。僕らはまだ進める、成長できる。風花(おまえ)と一緒なら幾らでも―――

だから、この一撃に僕らの全てを懸けよう。いつの日か、今日の僕たちを越えるために。


「受け取れ、この拳をッ!!『  神 度 拳  (か む ど の け ん)』ッッ!!!」


腰だめに構えた両腕を同時に突き出し、両拳に収束された凄まじい密度のバリアがその圧縮補助を失う。堰を切られたバリアエネルギーは音を置き去りにして一直線にドゥエンデへと殺到し―――その胴体をを重く、深く穿った。

直後、ドゥエンデの背後にあった壁が巨人の両拳で殴られたように粉々に破砕され、鉄筋を糸屑のように引き千切りながらドゥエンデを薙ぎ飛ばした。歪み、割れ、軋み、膨大な破壊を秘めたその拳に晒されて耐える事は、ドゥエンデには出来なかった。

吹き飛んだドゥエンデはあちこちの装甲が脱落し、またはあり得ない形にひしゃげていた。両腕に高周波ブレードも完全にへし折られ、それ以上の動作を見せることは―――出来なかった。


「・・・ふぅ、ちょっとやりすぎたかな?」
≪―――――≫

心なしか、風花がその言葉に答えるように脈打ったような気がした。・・・ドン引きされてたらどうしようか。

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