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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第七九幕 「あの碧い空へ」
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の手はもう喰らわないよ!!」
ごしゃあっ!と突如軌道を変えた足が激突し、パーツジョイントから異音が響く。
《――――――!!?》
瞬時に動きを停止させる技術“一零停止”から重ねられた蹴り潰しが、今度こそ完全にドゥエンデの動きを捉えた。“彼女”の得たデータでは、風花はその推進系の致命的な欠陥から「ISの空中機動技術が使用できない」というデータがあったにも拘らず。
蹴りの衝撃で地面を転がりながらも絶妙のタイミングでスラスターを吹かし素早く空中に逃げたドゥエンデだったが、既に風花は追撃のために至近距離まで近づいていた。―――速すぎる。
「そこに来るのはもう読めてたし・・・」
ユウの拳が一直線に振るわれ、やはりそれを不自然な機動で躱すドゥエンデ。しかしそれでもまたあの”読めない”攻撃が迫る。回避動作のまま唐突に独立した動きを見せた脚が、ユウを蹴り飛ばそうと異様な速度で襲いかかった。しかし、最早それを喰らうユウではないことに、ドゥエンデは気付くべきだっただろうう。
「その攻撃も今更通用するもんか!!」
それより速く、純粋な反応速度で体を回転させたユウの拳がのドゥエンデ腹を殴り飛ばした。ギチリ、と金属同士が軋む音を立てながら再びドゥエンデは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
が、壁から引きずり出されるようにして再び立ち上がったドゥエンデは両手の高周波ブレードを構え直して空を舞った。予想外の反撃があったとはいえ風花側はまだ空中戦に不慣れなはずであるという推測の元の行動だ。不規則な高速移動で狙いを絞れにように加速したドゥエンデに―――風花とユウの顔が待っていた。
「遅い遅い。今更まだ風花に空中戦で勝てるって思ってるのもいただけない。あと戦いの相手を馬鹿にし過ぎ。合わせて減点60点だよ」
《――――――!?!》
風花が並列飛行でドゥエンデに並んでいる。それも速度を合わせてぴったりと、だ。行動を変更しようとした瞬間、風花の拳が唸りを上げた。
「行動が遅い!そりゃそりゃそりゃぁッ!!」
右拳、左膝、左肘、再び右拳、最後に流れるような後ろ回し蹴りがドゥエンデの身体を力任せに吹き飛ばす。蹴りを受けた左腕の高周波ブレードが負荷に耐えきれずへし折れ、再びドゥエンデは壁に激突した。
まるでそれが当然であるかのような空中機動。先ほどまで全くダメージを与えられていなかったという事実が嘘であるかのように、傾城は完全に逆転した。
「・・・とはいっても、この翼の補助が無ければここまで完璧には対応できなかったけどね」
風花の今までの弱点の一つに、ISならできて当然の空中機動が幾つかできないというものがあった。無反動旋回、無反動旋回など、ISならできて当然の機動が風花にはできない。空中における機体の素早い機動に不可欠な
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