合宿編
十四話
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ンスがとれているので、初等科三人組と中等科二人組で拮抗するのだろう。
「アインハルトがFAでアレクはGWなんだ」
「同じく初参加のリオちゃんもGWだよ」
初参加の三人はどんな戦い方をするのだろうか。リオは遊びに来た事もあるのでそれとなく人柄ともに知っている事もあるが、中等科の二人はヴィヴィオ越しにしか聞いてないので、いざ見れると成ると中々に楽しみである。
それに、色々と話もしてみたい。単に二人の事だけではなく、二人から見たヴィヴィオの事等も。
「アインハルトちゃんは物静かな感じだよね」
「うん。でも格闘技には凄く熱心だってヴィヴィオが言ってたから、凄く真面目な子なんだと思う」
「それにアレクちゃ――――くんも凄いって言ってたから、きっと強いよ」
「そうだね。けどアレクは男の子だから、ちゃん付けで呼ぶのは直した方がいいよ」
「あははは。勝手にイメージ付してたから、中々抜けなくって……」
「もうっ、だからアレクがあまり近寄りたがらないんだよ」
なのはを叱るように言うフェイトだが、アレクが男と知りつつ女部屋に入れる事を許容していたので、実はフェイトの方が危険視されていたりする。アレクには、執務官は皆危険、という認識が出来つつあるのだが、フェイトは知る由も無い。
だが、なのはには呼び方以上に気になる事があった。
「でも、フェイトちゃんはヴィヴィオが男の子に興味深々なこと、意外じゃなかった?」
「ヴィヴィオもそろそろお年頃なんじゃないかな? エリオもこの位の時には意識しだしてたみたいだし」
格闘技にのめり込んでいるヴィヴィオが男の子に興味を持ちだしたことは、母親にとってビックニュースである。訓練の合間にティアナとスバルからアレクが王の末裔であることは聞いており、何かしら抱えているからと知ってはいるが、異性であるので其れだけなのかと疑いたくなってしまう。この所頻繁に通信しているので尚更に。
「ちょっと変わった子だけど、エリオともすぐ仲良くなったし根は悪い子じゃないと思うよ。なのははどう思った?」
「ティアナは問題児って言ってたけど、変なのは言葉使いだけで言うほどじゃない、かな」
ロッジ前でエリオと狂喜の舞をしたが、部屋割りの件は自分達に非があるので除外するが目の付くような行動はしていない。カルナージに着くまでの間も、時折変な挙動もあったが基本的にティアナの言う事を敬礼付きで守り、その背伸びした様な態度が微笑ましかったくらいだ。
水辺での大惨事や露天風呂の現状を知れば意見も変わるだろうが、ティアナの功績で今の所はちょっと変わった子くらいの認識である。
「……ヴィヴィオもお年頃かぁ」
少し前、アレクの力に成りたいとヴィヴィオは悩んでいた。今の所はその一心だろうが、何時心変わりす
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