暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
ラジエイトゲート〜
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詠師モース!お願いです!正気に戻って・・・!」

ティアの呼び掛けに答えず、モースは攻撃してくる。

「モース様!」

「・・・うらぎりものぉををををを!?ふおっ・・・世界はめづぼうざぜばじな・・・っ!?」


「・・・戦おう!このままでいい訳がない!」

「しねぇーーー!?ひゃーはははは!」

その時、背後から神託の盾兵が走ってきた。

「く・・・サキ!そちらは頼みます!」

「あいよ!行くぜリパル!」

方天画戟を構える。

『何時でも準備OKッス!』



俺は改めてモースと向き合う。

「力の暴走ねぇ・・・ったく、嫌な親近感だぜ・・・!」

相手が空を飛んでいるなら、こちらも飛ぶしかない。俺はBモードを発動し、飛び上がる。

「オオオオ!!」


全力で放った一閃はモースを切り裂く。

「へっ、大したことねぇな!」

『・・・待ってくださいッス!敵損害箇所が修復されてるッス!?』

「ああ!?」

確認すると、先程切り裂いた傷はみるみる内に修復していた。

「ひゃはははは!」

『熱源反応・・・!上ッス!』

「っ!」

火の譜術、エクスプロードの爆風に呑まれ、地面に叩きつけられる。

「ぐっ・・・!?」

「サキ!?・・・アニス、ティア!行くぞ!」


『咲さん!?』

「平気・・・だ。ったく・・・無詠唱とは恐れいったな・・・」

俺は方天画戟を空間に投げ入れる。

『さ、咲さん・・・?』


「リパル、お前は常に周りに気を配ってくれ。正直、探知と制御の同時で行くより、今は探知に絞ってくれた方がいい」


『わ、分かったッス!』

空間からはベルヴェルクを取り出し、再び飛ぶ。

「ルーク!飛んで!」

「ああ!」

ルークがトクナガを足場にして、モースに接近する。

「飛燕瞬連斬!」

ルークが蹴りと斬りを連続で放つが・・・

「きかぬきかぬーーー!!」

「くそっ・・・回復しちまう!」

「ルーク、下がって!・・・ホーリーランス!」

光の槍がモースを貫くが、それすらもモースを倒すには至らない。

『どうすれば・・・』

「んなの簡単だ!」

俺はモースの真下に潜り込む。

「開け!」

俺の空間が現れ、それを放置して更にモースの周りに空間を開き続ける。

『咲さん!雷、水、氷、風、炎、来るッス!』

「多いんだよくそっ!!・・・Aモード!」

闇を解放して全ての譜術を回避する。

「くっ・・・まだだ!まだ足りない!」



ベルヴェルクで牽制しながら空間を開き続ける。

「はぁ・・・はぁ・・・!」

亮の真似と同じだ。
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