最後の戦〜
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取るのですね・・・」
「別にどっちを取るとかないから!第一まだ妻じゃ・・・」
「・・・お父様、“まだ”?」
「〜〜〜!!ち、違う!えと、そうじゃなくて・・・だーもう!」
盛大に自爆をかまし、俺は顔を抑える。
「ふふ、ごめんなさい亮。なんだか亮に悪戯したくなっちゃいました」
「明命〜・・・でも、気持ちはなんとなくわかるよ。・・・やっと会えたのにゆっくり話せなくて悪いな」
「いいえ、会話ならこうしてしていますし、何より共に戦います。・・・二人の時間はそこからでも遅くないです」
「ああ、そうだな。この戦いに勝って空いていたみんなとの・・・明命との時間を埋めよう」
「はい、亮!」
「お父様、お母様・・・わたしのこと忘れてない・・・?」
涙目の椿を見た俺と明命は笑って椿を抱き締める。
「忘れてないよ」
「二人の時間だけじゃなく、三人の時間も作りましょうね」
「・・・うん」
戦が始まる前の数刻・・・大事な家族団欒を楽しんだ・・・
咲〜
「・・・」
『いよいよッスね・・・』
「ああ。・・・リパル」
『はい?』
「いや・・・お前とも大分長い付き合いだなって思ってさ」
『そうッスね・・・』
「お前に人格を与えたのはリョウコウ達の創作者って聞いたけど・・・感謝感激雨あられって感じだ」
『なんスかそれ?』
「なんでもない。リパル、この戦が終わったらお前になんかプレゼントしてやるよ」
『プレゼントッスか?』
「ああ。今までお前に何にもしてやってないからな。飛び切りのプレゼントを送ってやるよ」
『オイラは咲さんに色んなことをされてるッス。別に何もしてないことは・・・』
「るっせーなぁ。こういうのは素直に礼言っときゃいいんだよ」
『・・・ありがとうございますッス』
「よろしい」
「咲!」
「ん・・・?」
振り返ると・・・翠が走ってきた。
「翠?どうしたいきなり・・・」
「どうした、じゃねーよ!なんで蜀のみんなに顔出さないんだよ。みんな心配してたんだぜ?」
「あ、ああ悪い。董卓軍のみんなと話してたら昨日はそのまま・・・」
「ま、いいけどさ。・・・今、ちょっといいか?」
「ああ、早起きして余裕があるくらいだし、構わないぜ」
「・・・ちょっと話したい事があってさ」
俺は翠に中庭にまで連れ出される。
「んで?どうしたんだ急に」
「・・・これから凄い戦が始まるだろ?・・・ただじゃすまないのは目に見えてる」
「・
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