彼女の覚悟・Vよ再び
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それからしばらくして、日にちが経ちなのはとフェイトのデバイス強化は宗吉の協力もあり順調に進んでいた。2人の体調も完全に本調子に戻り、翔子もほっ…と一息。
だが、この状況でも皆が内心穏やかとは言えず中でも夫であるクライドの死と宗吉と長くの間に続く溝となってしまったリンディに関しては心にそれらが重くのしかかっていた…。
自室のコタツに浸り、彼女が手に持ち眺めているのは白いカード型の待機状態のデバイス『デュランダル』。クライドの遺品であるそれを眺めながら、彼女はある決意をする。
「…確かめてみるか。直々に……」
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翌日…
アースラ艦橋…
今は再び、海鳴市に現れたシグナムらヴォルケンリッターに皆が慌ただしく動いていた。事態が緊迫する中、何故かここにリンディは不在。代わって指揮をとっているのはクロノの相棒にして、オペレーターの少女、エイミィ。茶色の髪は恐らく突然のことだったためか少し乱れている。
「目標、位置補足!なのはちゃん、フェイトちゃん…ぶっつけ本番だけど、出現準備して!…」
それでも、的確に指示をだしオペレーターの役割も果たす。そして、ヴォルケンリッターたちが向かう先の映像が出た瞬間、彼女は驚愕する…
「そんな!………」
「リンディ提督!?」
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海鳴市のビル群のうちの1つの屋上に立つリンディ。その手にはデュランダルを握り締め、向かってくるシグナムらヴォルケンリッターと対峙する。
「…アナタたちね…闇の書の主に仕えるヴォルケンリッターって……」
何か異様さを感じ、ブレーキをかけ空中で止まるシグナム。まさか、自分たちのことを知っているとは思わず、警戒しながらレヴァンティンを構える。
「…ご婦人、我々のことをご存知…ということはつまりは誘き出すつもりで最初から……」
「ええ、そうよ。でも戦う意志は無いわ。ただ、訊かせてもらいたいの…アナタたちは…いえ、アナタたちの主は何を目的で動いているのか…」
「…っ!」
「待て、ヴィータ!」
されど、構わず突撃しようとしたヴィータだがシグナムが止めた。ヴィータは不服そうな表情をしていたが、シグナムはリンディに語り出す。
「ご婦人、どなたかは存じませんがここまでして何も答えぬというのも失礼でしょう。これは我らヴォルケンリッターの意志でやっている
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