コードギアスR2
0600話
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耳元で聞こえた俺の声に、咄嗟に振り返ろうとしたキンメルの首筋へと手刀を繰り出して気絶させる。
「精々いい夢を見るんだな。明日からはそれどころではなくなるんだから」
呟き、そのままテーブルの上に置かれていたヴィンセントの起動キーを手に、再び影のゲートを展開。コンピュータの中の報告書に書かれていた5番格納庫へと向かう。
一応コーネリアの部下として雇われていた時には俺もブリタニア軍の施設は使っていたので、目標の5番格納庫がどこにあるのかというのは知っている。おかげで特に迷う事もなく影のゲートで格納庫内へと姿を現し……
「あったな」
ポツリと呟く。
視線の先にあるのは金色の機体。俺の目当ての品であるヴィンセントだ。
全長はKMFらしく5mを切っており、恐らく4.5m弱といったところだろう。ランスロットの系譜であるのを示すかのように、その意匠はどことなくランスロットを想像させる。もっとも、ランスロットの量産型というコンセプトで開発されただけあって随分と簡素化はされているが。ガンダムに対するジムのように極端ではないが、ガンダムに対する08MS小隊に出て来る陸戦型ガンダムという印象は受けるな。
腰にはスラッシュハーケンが装備されており、背中にはランスロットから引き継いだMVSが2本。確か基本的にはランスだが、分けると剣としても使えるようになっていた筈だ。
本来であればルルーシュの記憶を戻すための作戦で、黒の騎士団にランスロットを思わせるような脅威を抱かせる機体。だが……
「悪いな、お前の出番は無い。このままホワイトスターの技術班に引き渡させて貰おうか」
呟き、金色の装甲へと触れ、空間倉庫へと格納。その後は誰に見つかる事も無く再び影のゲートで格納庫を抜け出してホテルへと戻るのだった。
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