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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト
Lが語る・過去の記憶と傷
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る。

『クロノ…本当にごめんなさい。アナタには絶対に『ガイアメモリ』に関わってもらいたくなくて…』

「ガイアメモリ…?」

「そうだ、クロノ坊。お前にはガイアメモリのことを黙っていた。下手をしたらお前の親父と同じ道を辿るんじゃないか心配だったからな…。だが、時は来た。だからこそ真実を…ここにいる闇の書に関わるであろう人間に話さなくてはならない。」

聞き覚えのない単語が出てきてまた混乱しかけるクロノのだが、宗吉とリンディは彼が落ち着くのを待ち、ゆっくりと話はじめた…。









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11年前…

とある管理外世界…



時空航行艦『ゼーベス』



宗吉は管理局員として最後の任務に就いていた…。
何故、最後かといえば先日の重要なロストロギア探索任務の失敗が原因でクビを言い渡されたのだ…。

というのは表向き。ガイアメモリの製造の摘発に失敗し、恐らく上層部のガイアメモリに関わっている誰かが圧力をかけてきた…。でなければ任務終了後、審議をぶっ飛ばし、いきなりクビを言い渡されることなどありえないのだから。

(だが…得た力もある。)

そう思いながら誰もいない休憩所に腰をかけスカルメモリとロストドライバーを取り出す…。摘発の後、手にしたこの力…。いずれ、自分が管理局を去ってもこれさえあれば戦える。例え、自分が孤独になったとしても…

「どうした宗吉?浮かない顔して……」

「クライド…」

そこにやってくるクロノを大人にしたような男性がやってくる。彼はクライド・ハラオウン…クロノの父親…リンディの妻である。宗吉を悟られないよう素早くメモリとドライバーを懐に隠す。

「分かっているだろ。今回の任務が終われば俺は管理局を事実上は首切り。上からの圧力だ。これで解るだろ?俺たちの上は腐ってる…」

「ああ…。」

クライドは宗吉の隣に座る。両者はかつての同期。宗吉こそは一介の隊員止まりだったがクライドは出世し執務官にまで登り詰めた。

「宗吉…俺はまだ小さい。だから、上を目指す。腐っていようと、それを破壊して新しく正しいモノが生まれるように…」

「新しく正しいモノ…か…。」
「ああ…。クロノやリンディが本当に幸せで暮らせるように…。」

「フッ…俺もそんな夢があればな…。」

「お前も早く結婚してガキ作れ。そうすりゃ、夢なんてボコボコと湧いてくるさ。」

クライドが話しはじめたのは自らの夢…。宗吉はそれをどこか嬉しそうに…しかし、どこか虚しそうに笑っていながら彼の夢を聞いている…。

「…クライド、もし俺が辞めることになったこ
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