第6話 DEAR KABY
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せませんね………」
「じゃあ俺達も報酬いらねぇな」
「だね」
「そうだな」
「え?」
「はい?」
ナツとハッピーと山本の声にルーシィとカービィが驚く。
「依頼は『本の破棄』だ。達成してねーし」
「い、いや………しかし……そういう訳には……」
「えぇ………」
「そ、そうよ………せっかくの好意なんだし……いただいておきましょ」
「あー、ルーシィがめつー!さっきまで結構いい事言ってたのに全部チャラだ」
「それはそれ!」
「ですが・・・」
「いいって。依頼達成してないのに報酬貰ったら、ギルドの名折れだ」
山本がそう言うとナツが笑いながら家の出口に向かう。
「かーえろっ。メロンも早く帰れよ、自分家」
「「!?」」
「え?」
最後にナツが言った言葉にナツカービィ夫妻は驚きルーシィが意味のわからないというような感じで聞き返した。
「信じらんなーい!普通200万Jチャラにするかしらー!」
「依頼達成してねーのに金貰ったら、 フェアリーテイルの名折れだろ」
「あい」
「全部上手くいったんだからいいじゃないのよ!!てか、何で帰りは歩きなの」
帰り道にルーシィは依頼料がもらえなかった事に愚痴を言う。
「はぁー………あの人達、お金持ちじゃなかったのかぁ……作家の息子のくせに何でよ。あの家も見栄を張る為に友人に借りたって言ってたし……そんな事しなくても、依頼引き受けてあげたのにね」
「どうかな?」
「引き受けたわよっ!多分ね」
「てゆーかアンタどうして家が違うって気づいたの?」
「ん?アイツらの匂いと家の匂いが違った。普通気づくだろ」
「あたしは獣じゃないからっ!」
「あの小説家……実はスゲェ魔導士だったんだな」
「あい………30年も昔の魔法が消えてないなんて相当の魔力だよ」
山本とハッピーがゼクア・メロンを褒める。
「そこでの冒険の数々を小説にしたの。憧れちゃうなぁ……」
「やっぱりな」
ナツが意地悪そうな笑みを浮かべて言った。
「前………ルーシィが隠したアレ。自分で書いた小説だろ」
「やたら本の事詳しい訳だぁ!」
「あぁ、この仕事いく前に見つけた紙の束か……」
3人の言葉を聞いたルーシィは顔を赤くしていく。
「ぜ……絶対他の人には言わないでよ!」
「何で?」
「そういうのって結構かわいいと思うけどな」
「ま、まだヘタクソなの!読まれたら恥ずかしいでしょ!……可愛いって……」
「いや………誰も読まねーから」
「それはそれでちょっぴり悲しいわっ!」
「あははっ!」
そん
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