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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
16 魔法〜What is the most important thing to you.
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が段々と私達が不利になってきた。
マロウが私達の波状攻撃に慣れ始め怯まなくなったし、魔力が膨大なせいで美鈴がいくら攻撃しても結界が無くならなくて致命的なダメージを与えることができない。
「全く…まだ掛かって来るのか…。さっきはああ言ったがそろそろ終わらせてやる!」
マロウは剣を何度も振るって魔法で斬撃を飛ばす。それは美鈴や美鈴を守っていたベロさんだけじゃなく私、お父さんに修造さん、シェルさんにも向かって飛ばされた。お父さんと修造さん、ベムさんと守られていた美鈴は危なげながらも辛うじで斬撃から身を守った。けれど、私は防ぎきることが出来ずに足に斬撃が走った。そのせいで私は立てなくなり膝を付いてしまった。
「きゃあ!」
「先ずは君からだ!」
隙を見せた私にマロウがトドメを刺しに剣を振るった。
……私、ここで終わっちゃうのかな…。アイツに仕返しが出来ないまま…。私を殺す魔法がすぐそこまで迫ってきている。躱しようがない。ああ、でもいいっか…もう遅いしこれから明希に会えるかと思えばそれでいいっか……。
そう思って目を閉じた。
……あれ?
目を閉じる前にあった位置から来るはずの覚悟していた衝撃が時間が経っても訪れない。
おかしいと思った私は恐る恐る目を開けた。
そこには
ふー。危ない危ない。後もう少し遅れたらパチュリーが切り刻まれるとこだったよ。
「ごめんねパチュリー。もうちょっと早く会えれば良かったけど、思ったより時間かかっちゃった」
四つん這いになってるパチュリーは信じられないものを見たような顔をしている。俺は座ってそっと彼女を抱き締めた。
「あ、き……?」
彼女の目は見開かれ、ぷるぷると震えていた。彼女の香りがフワッと俺の鼻腔をくすぐる。
「心配かけてごめんね」
まだ信じられないのか確かめるように俺の名前を呼んだ。
「あき……?」
「辛い思いをさせてごめんね」
「明希……?」
漸く実感したようで大粒の涙を流しながら泣き叫んだ。
「う……わああああああぁぁぁ!!!!!!」
抱き締められる力が強くなり、涙が首筋や肩を濡らした。俺は背中をあやすように擦った。
「くははははっ。明希君!君が何で生きているのだ!!」
俺はパチュリーを抱き締めたままマロウと会話する。
「魔法を使ったんだよ」
「出鱈目を言うな!そんな魔法なんてありはしない!」
「信じる信じないはお前の自由さ。」
「くっ!貴様に魔法を語られて堪るか!貴様に何がわかる!最初から魔法を使える貴様に!!」
マロウは斬撃を繰り出してきたが俺はパチュリーをお姫様だっこして軽々と躱した。
「……確かに…お前の気持ちはわからな
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