勝手に25巻(にあたる部分) 第一話
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されない立場に居たせいか戻るのも早かった。
「そうか、兄さんは最期どうだったのか知っているか」
「何がよかったのか私には解りませんけどとても愉しそうでしたよ。あの戦いの間中ずっと」
「教えてくれたこと、感謝する」
そう言うと速足に部屋を出ていった。それを見送った後、ニーナ達も帰路についた。
「全くなんで私が全部説明する羽目になっちゃうんですか」
途中クララがニーナに愚痴る。自分の立場を利用して楽に済ませようとしていたのに、である。
「同じ都市出身の方が通じやすいしクララには立派な地位もあるからな、というか逆に立場を強調したせいじゃないのか」
「あー、やっぱりそう思います? 予想してなかったと言えば嘘になりますけど、楽に済ませるにはそれが一番だと思ったんですよ」
「いや、それよりも私に押し付ければよかったんじゃないのか。一応私が先輩なんだからな」
ハッとしたように固まるクララ、完全に考えの範囲外だったようだ。そのまま進むニーナに我にかえったクララが悔しそうにしながら追い付く。
そしてそれを愚痴るクララと宥めるニーナは共に寮への道を歩んでいった。
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