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鋼殻のレギオス 勝手に24巻 +α
勝手に25巻(にあたる部分) 第一話
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がりとはいかないでしょうね。外だけの生焼けってとこかしら、死ぬレベルであることは変わらないわね。それにレギオスを無くしてどうやって生活する気、まさか荒れ果てた大地で明日から食べ物が採れるとは思ってないでしょうね」
 その場にいたのは戦闘に特化した者ばかりであるがエルミの言葉を理解できないようは者はいない。その深刻さに一部の者は頭を抱えるが解決策など出てこない。ちなみに残りの者は始めから自分の範疇ではないと考えるつもりもない。
「残りの汚染物質にしても段々濃度は下がるだろうから、あんたたちであとはなんとかしなさい」
 そう言うと黒猫はニャオ、と一声鳴くと何処かへ去ろうとする。
「待ってくれ、あなたは協力してくれないのか」
「するわけないでしょ、私は科学者よ。興味のないことはどうでもいいことで何かをする気なんて起きやしないわよ」
 そう言い捨てると何処かへと消えていった。
 次に動いたのはアイレインとサヤだ。二人とも半壊したグレンダンに向かって歩き始める。
「ねぇ、あんたらには何か考えはないわけ?」
「ありません」
「無いな、俺たちにできるのは少しでも長くこの世界を保っことだけだ。とは言ってもエルミがいうにはサヤが維持できるのはあと少ししかないようだがな」
「そう、それじゃあの娘はどうなのかしら」
 辺りに並ぶ顔を見回すが探している顔はない。
「えーっと、あんた……」
「ニーナです、ニーナ・アントーク」
 出ない名前を横からエルスマウが補足する。
「そうそうニーナだったわね。あんたが話してたあの女の子は何か知らないかしら」
「あんなかわいこちゃんを俺が見逃すなんて」
 いつの間にか姿を消したニルフィリア。それも当然で、彼女がその他大勢と思っている者達と群れることなどあり得ない。
 また、トロイアットが残念がっているが相手にする者はいない。
「ニルフィリアですか、私も詳しくは知りませんが恐らく手は出さないと思います。少なくともこの件には」
「だろうな、それにニルは自分にしか従わない。何かさせようとしても無理だぞ」
 アイレインからも同じ内容が差し出される。
「随分詳しいみたいだけどあんたら知り合いなの?」
「そりゃそうさ。ニルは俺の妹だからな」
 静かな驚愕がその場を支配する。いかつい男と絶世の美少女が兄妹だなんて。
「アイン」
「ん、ああそうか。もうじきサヤの力も消えるからさっさと自分達の都市に戻った方がいいんじゃないか」
「何故なんです、まだ大丈夫だとさっき言っていたではありませんか」
「あー、いや違う。今汚染物質……だったか、それを遠ざけているサヤの領域が解けるだけだ。眠るからな」
「そう、じゃあ引き上げるわよ。クララあんたはどうする、帰ってきてもいいのよ」
 何かを期待する光がアルシェイラの瞳に
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