第五章 StrikerS編
第百五十九話 『決戦(3) ゆりかご内部侵入』
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ヴィータとフィアットの返事にシホは頷くとはやてに通信を開き、
「はやて! 宝具を使って侵入口を開けるから宝具の使用許可を!」
『わかったわ! 許可する! 思いっきりやってええよ!』
「了解!」
返事を返したあと、シホはゲート周辺とその反対側で戦っている魔導師に指示を出した。
そしてシホ達は入れそうなゲートの前に固まって侵入口を開けようと奮闘している魔導師達のもとへと到着して、
「魔導師の皆さん! 私が突破口を作りますので離れていてください! 先ほどの指示通りにお願いします!」
『了解!』
シホの一言にすぐにその場から離れていく魔導師達。
ここはさすが『魔弾の射手』という異名が効果を発揮していく。
信頼度が半端ではない。
シホ自身もすぐに退避してくれたことをありがたく思い、そして魔術回路を開いて魔術師の顔になり、
「投影開始…ッ!」
アンリミテッド・エアを一旦モードリリースして、無銘の弓を投影する。
やはり宝具を使うとなれば投影した弓の方が馴染んでいるためである。
アンリミテッド・エアの弓形態である『シュッツェフォルム』を使ってもよいのだが、そこは気分の問題になってくるために誰も突っ込んではこない。
さらに、
「投影、重装…!」
詠唱を重ねる。
それによってさらに投影を重ねる。
それでシホの手に顕現するのはやはり手馴れた宝具である頭身が捻れた宝具。
それを弓に番えて弦を引き絞る。
「―――I am the bone of my sword―――……」
その詠唱によって宝具がさらに鋭く、鋭利に尖っていき、そして、
「偽・螺旋剣!!」
放たれた真名開放によって轟音を響かせて音速を突き破りゆりかご内部を貫通していく。
それはさながら雷光のごとく雷を纏いながら進んでいき、貫通した通路を焦がしていく。
そしてついには威力を落とさずにゆりかごの反対側まで偽・螺旋剣は突き抜けてしまった。
シホはそろそろ頃合だろうと思い、
「壊れた幻想!!」
内包された神秘と魔力が暴力的に膨れ上がって一気に破裂する。
それによって事前にシホの指示でゆりかごの反対側で指定された場所から退避していた魔導師達はそれを見る。
爆発によって巻き込まれたガジェットの群れが次々と爆散していく様を。
「すげー…これが『魔弾の射手』、シホ・E・S・高町一等空尉の本当の力…。転送魔術の威力…!」
「このAMFの中、それを軽く無視するかのような絶大な力…。敵には回したくないものだな…」
「俺、ファンになりそうだ…」
などと声がいくつが上がる
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