暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百五十九話  『決戦(3) ゆりかご内部侵入』
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話








「なのはママ…」
「ヴィヴィオちゃん、大丈夫だよ。シホお姉ちゃん達がきっと、なのはお姉ちゃん達を助けてくれるよ。僕らはただ信じよう」
「うん…」

ヴィヴィオはアースラの一部屋でアインスとツルギと一緒に皆が無事に帰ってくることを祈っていた。

「そうだ、ヴィヴィオ。シュバインオーグ達が必ず全員を助けてくれる。今は信じよう」

アインスがそうヴィヴィオに話しかける。
それにヴィヴィオはただ頷くだけだった。

「(頼むぞ、みんな…。そしてこれ以上ヴィヴィオに不安を与えてやるな。なのは…)」

アインスはそう未だ囚われのなのはに言うのだった。



◆◇―――――――――◇◆



聖王のゆりかご一帯では今もなお魔導師達とガジェットによる激しい攻防戦が繰り広げられていた。

「魔導師隊! 私は正面を叩く。それやから打ち零しを頼むわ!」
『はい!』

はやての指示で魔導師隊は声を上げる。
そしてはやての広範囲魔法がガジェットに炸裂する。
しかし、やはり濃いAFMの効果がじわじわと効いているためにやはり威力が落ちてしまい全機を撃墜までにはいたらないでいた。
しかしそこはやはりエース揃いの魔導師隊。
はやての打ち零しを見事左右から正確に、そして確実に撃ち落としていた。

「よし!」

はやてはガッツポーズを取る。
しかし、そこに悪い知らせが舞い込んでくる。
ゆりかごのハッチから次々と追加戦力であるガジェットが放たれて質で押している魔導師に対し、ガジェットは量で押しているという感じでなかなか優勢に持ち込めないという状況。
AMFの中での魔法行使はかなりの精神力を消費する。
だが文句は言っていられない。
ここが抜かれたら一気に市街地まで範囲は及んでしまう。
だから泣き言は言わないようにしているはやて。

「みんな! ここが最前線や! だから気を抜かずに確実に落としていこう! 魔導師の力を見せる時や!!」
『おう!』

はやての激励で魔導師達はさらに広範囲に及ぶ戦闘を繰り広げるのだった。
そんな中、侵入口を探しているシホ、ヴィータ、フィアットに一報が入ってくる。

『シュバインオーグ一尉! 侵入できそうなゲートを発見しました!』
「入口の大きさはどれくらいですか!?」

シホは応答に応えてそう聞き返す。

『そ、それが侵入経路の壁が思った以上に硬くなかなか突破できません…! どうすればいいでしょうか!?』
「そんな弱気な発言はなしで! 私が開けますのですぐに向かいます!」
『了解です! お待ちしています!』

それで魔導師の通信は切れる。

「…というわけよ。ヴィータ、フィア! いくわよ!!」
「おう!」
「はい!」


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ