『第三十九話』〜黒影〜
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「ハアァァァァァ!!」
シグナムとヴィータの魔力が一気に跳ね上がり、ザフィーラは己が拳にありったけの魔力を込める。
「我に応えるは闇 虚空に存在するは闇の器」
――拓斗は黒夜を構えながら魔力集束を行いつつ、詠唱を始める。
「器に満ちし深き深き漆黒の闇満ちし中より 顕れし永遠なる地獄への門 門を開き 顕れるは修羅の手」
「ハアァァァァァ!!」
「おりゃぁぁぁぁぁ!!」
「ウォオオオオオ!!」
――拓斗が未だ詠唱を続ける中、準備を終えた騎士達が己が敵に向かい駆けだす。
「今 我が願うは汝が地獄の大いなる武 我に武を与え 敵に絶望を与えよ」
「紫電……一閃!!」
「フランメ・シュラーク!!」
「ぜぃやぁぁぁぁぁあ!!」
――騎士達は現在の自分ができる最大の一撃を放ち、
――全てが避けてもいないのに紙一重で拓斗を通り過ぎた。
「「「なっ!?」」」
三人が驚きで何が起こったかを理解できない時。
「『修羅剣・久遠(しゅらけん・くおん)』」
拓斗の魔法――全てを絶望に染める、刃渡り8mはあるだろう、修羅の中国刀が姿を現した。
「……何故、避けもせずに我等の攻撃が当たらなかった?」
ザフィーラはせめてもの抵抗と自分ができる最大防御を展開しつつ拓斗に問いかける。
「………『純白万華鏡』」
「?」
「相手の資格の認識をずらす幻術魔法だ……俺が一番得意とするのは幻術魔法なんでな。
いくら伸ばしても触れること敵わぬ黒き影……
『黒影』
それが俺だ」
「そうか……」
「アタシ等の…負けか……」
「そうだな、俺の勝ちだ………」
拓斗は黒夜を上に上げると、『修羅剣・久遠』もそれに連動するように上に浮かび上がる。
そうして拓斗は黒夜を持った腕を――
「絶望へ沈めろ……久遠」
――振り下ろした。
拓斗side
「う、うぅ〜」
「おはよう、シャマル」
俺は目を覚ましたらしいシャマルに声をかける。
現在、ヴォルケンリッターとの戦闘から約四
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