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王道を走れば:幻想にて
第三章、その3の2:前に一歩 ※エロ注意
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るぞっ!中にっ!!」
「あああっ、っぁあっ、ああっ!!!!!」

 短くも高々とした嬌声がミントから放たれ、男が呻き声を漏らして腰を震わせた。身体全体をびくりと痙攣させるミントの最奥に熱き津波が押し寄せる。一つの波が膣壁の堤防に浸透し、言葉にし難き法悦を一方的に与え続ける。
 数十秒の後、男が未だ隆起したままの男根をするりと抜く。糸を引いた男根を追うように愛液が膣口から溢れ、更に遅れて十数秒、白い液体が雨漏りのように見え始めた。一滴一滴が酷く粘着質に見えて、生理的な感想を抱かざるを得ない風貌をしている。肉の間から毀れる精液という、いたく気色が悪く、それが故に興奮を掻き立てる絵面であった。

「まだだ、まだやるぞ・・・後ニ回は出そうだ・・・」

 男はミントを抱え込むと、テーブルの上に彼女の背を押し付けた。そして再び膣口の中へ肉槍を、溢れている精液を巻き込むように突き入れた。最早ミントに抵抗は無い。諦観と望む筈の無い悦楽で潤んだ瞳は確りと、獣欲に唆されている男の必死な形相を見詰めていた。



 
 きんっ、きんっと、調子の良い金属音が快晴の宙に跳ね上がった。逆胴の一振りが疾風の如き一撃に弾き飛ばされて地を斬り付け、鉄刃が砂塵を舞わせた。瞠目する騎士の脛当てを、羆のような体躯をした巨漢が蹴りで払う。

「足捌きが甘いっ!!」
「ぬおっ!?」

 鉄と鉄がぶつかり合う高調子が鳴り響き、足を払われた男は情けなくも頭から地面に倒れ付す。全身を重装の鎧で覆っているために身体が異様に重く感じる。無論普段から訓練に訓練を積んでいるため随分と親しんだ重みであるが、相対する相手が吐き出す闘気がその重みをより重厚なものと変じさせているのだ。
 今し方男を打ち伏した剛勇、羆の異名を全身で現す熊美は周囲を取り巻く騎士達に向かい直る。何れも若く、未熟そうな顔立ちが覆い。熊美は啖呵を切った。

「次ぃ、来い!!」
「おおおおおっ!!!」

 一人の騎士が猛然として後背から攻めかかる。にやりと笑みを浮かべた熊美は疾駆して来る足音と闘志に振り向く事もなく、その機を逃さずに剣を背後に振るって上段からの一刀を打ち払った。そして振り向き様に相手の顔を視認し、それに向かって一刀を打ち落とす。最初の一撃が弾かれるのを予想していたのか相手の立ち直りは早く、直ぐに熊美の猛攻を防いでいく。
 迷いの無い足捌きに体幹はずれを来さず追従している。膂力の凄まじき一刀を猛威を振るうよりも前に打ち払い間一髪ながら肉体への損傷を防ぐ様は、成程、先の男よりも手練の良い騎士である。だが熊美の恐ろしき所は力技に比例して技巧を突き詰めている所だ。その鋭き視線は剣閃の片暇に、相手の腰が微細ながらも不自然にかくついているのを見逃さなかった。
 熊美は払いのフェイントを入れて相手
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