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王道を走れば:幻想にて
第三章、その3の2:前に一歩 ※エロ注意
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ーラの大胆さに男は気を良くして、喜び勇んでその陰部に亀頭を擦り合わせた。

「ああっ・・・うそ・・・硬いぃ」

 思わず毀れる言葉。男は背徳感を覚えつつキーラの蜜壷から滴る膣液を己の肉槍に、ローションのように塗りたくっていく。碌な愛撫もなく唯性交を望む獣欲が為せる行動である。そして男は気の赴くままに男根を女陰の中へと差し込んでいく。形だけは整ったそれを。

「っっっっっぁぁあああ!!」

 驚愕の一突きであった。性交にまで及ぶ男に対する怒りだとか、それに反応する自分への惨めさだとか、そのような思いが完全に飛ばされる。形容のし難い絶頂の刺激が身体全体を駆け巡るのだ。それは男にも同じ事、射精には及んでいないが、であった。

「うっそだろ・・・すげぇ、ぴったし・・・」
「あああ・・・ああ、なにこれぇ・・・こんなの、駄目・・・」

 身体の相性が抜群に良いのだ。在るべきものが元の鞘に収まり居心地の良さに息を吹くかのよう。男の陰茎がすっぽりと肉壷の中に納まり、男自身の快楽のためにひくひくと無意識に跳ねている。その先端は子宮にまで届かずとも、膣の奥にある急所にカリを届かせていた。
 
「ああ・・・凄い。こんなの駄目・・・うっ、動かないでぇっ、やぁっ・・・!」

 二人の性の交わりが勢いを増した。声が跳ね上がる、淫靡な方向へ。嫌がる素振りは既に児戯に等しく、男は肉槍を抽送する事に何の抵抗も無くなっていた。一突きするば鳥に攫われるかのような浮遊の快楽がミントを包み、更に一突きすれば羽毛に埋もれるかのような安堵感が男を包んだ。性器の相性の良さ、そして行為の相性の良さが二人に望外の悦びを与え、絶頂へと誘う。
 互いに熟れを覚える身体だけに行為に激しさを求めず、寧ろ心地良さや満足感を求める身体なのだ。ふわりと浮くような快感に包まれていたミントは自制も利かず、その挿入の充足感を感じていた。頬と首筋はすっかりと赤くなり、大きな胸を挿入の度に揺らしている。後背から突く男はそれには手を伸ばさず、体躯の豊満さの割にはすらりとした凄艶な腰に手を遣って己の陰部を打ち付けている。望外の悦びは急速な高まりを触発したのか、既に腰を振るペースが速い。

「っっあああっ、ああっ、駄目ぇ、こんなのぉっ!!なんでっ、ああっ、あああ・・・ああああ!」
(なんで感じるの!どうしてっ、どうしてっ!?)

 だが度合いで言えば流石に若人のそれや絶倫男子のそれと比較してやや劣る速度である。しかし完全に剣と鞘の役割を果たす二人の行為により、膣壁は陰茎により掘削されて快楽の波をミントに齎し、それを為す男の背筋にぞぞぞと込み上げる物を感じさせる。言うまでもあるまい。絶頂である。男は前のめりとなってミントの背に身体を乗せ、その豊胸をしっかりと両手で鷲掴みにした。

「でっ、出
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