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王道を走れば:幻想にて
第三章、その3の2:前に一歩 ※エロ注意
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方の手は既に手淫を行っている。陰部の突起を弾き、中の薄黒い膣肉を爪で引っかいたり、或いは指先でなぞったり。見た目の割には繊細な愛撫であり、ミントは望む筈の無い嬌声を漏らす。

「っっ、っぁっ、くっ・・・ぁぁぁ、あああっ・・・」

 ミントは左手で胸を隠し、右手で手淫を行う男の手を掴んでいる。ぐいと力が篭っているのは、男の手淫から逃れようとする理性と抵抗心のためだ。だが男は止めない。それどころか手淫だけで物足りず、荒れてがさがさとなっている唇をミントの首筋に落としたのだ。薄い皮肉を上下の唇で無理矢理挟み込み、粘液たっぷりの舌を這わす。

「じゅっ・・・ちゅぱっ!じゅるる・・・」
「っぁぁ!ぃっっ、あああ!ああっ・・・あっ!」

 生々しく唇で音を出す男に、ミントは強く反応してしまう。首筋が彼女の弱点であるようだ。男は気を良くして更に攻め手を強くする。ミントの身体をより己に密着させて胸にも刺激を与えつつ、下半身を律儀に淫蕩の味を与える手を止めず、首筋や鎖骨を狙って接吻を落とす。

「ぅぅ・・・ああっ、ああ・・・あっ、ああっ!!っぁ・・・くっ・・・」

 ミントの瞳に潤いが浮かんでいく。暴虐を受ける彼女の胸の中に芽生えた不条理に対する怒りと、己に対する無力感のためだ。何故自分がこのような仕打ちで悶えねばならないのか。何故この身体は鋼の意思とは裏腹に軽々しく反応してしまうのか。生理反応と言われたとて納得出来る筈が無い。易々と意思を辱めて高貴な身体を蹂躙する現実と、それに抗する事の出来ぬ地位だけは高い自分自身が恨めしく思えてきた。
 だがミントは決して夫を恨んだりはしたくはなかった。家の危機にこそ一致団結して困難を乗り越えなければならないのだ。不和の種を持ち込んではならない。気丈に振舞って淫蕩の蹂躙をやり過ごすのだ。

(これで良いのよ・・・。そうでなければ、キーラすら危うくなってしまうんだから)

 母親一人が身体を差し出せば娘は清らかなままで過ごせる。それだけがミントの救いであった。
 骨を蝕むような屈辱に耐え忍び、キーラは勝手に火照ってきた身体を男に押し付けて刺激に耐える。唇を噛み締めて忍耐を重ねるも、男は愛撫の手付きを一向に止める気配が無い。寧ろ愛液の潤滑が進むように蠢きをより卑猥に、そして激しくしているではないか。それが一体何を目的とするか、否応にも想像させられてしまう。指の間に愛液の糸を幾つも引くのを見て男は頷く。 

「うっし、そろそろいいかね」

 男は笑みを消し、己の脚絆を一気に降ろす。股間の一物は隆起して竿に血管を浮き立たせていた。左曲がりのそれは特段大きくこそないが形だけは良い。
 キーラは壁に手を付く。そして男に向かって臀部を差し出す格好となった。自らふくよかな臀部と濡れそぼった陰部を見せ付けたキ
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