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王道を走れば:幻想にて
第三章、その3の2:前に一歩 ※エロ注意
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止めて下さいっ!見知らぬ方とて容赦は致しませぬ!主神にかけて、それを見過ごす事は出来ません!!」
「あら、覚えてないか?まぁその時は唯の馬の世話人だったからなぁ・・・。ミント夫人、厭なら死ねば如何です?此処に短刀あるから、頸を掻っ切れば宜しい。ほら、どうぞ」

 ミルカはテーブルの引き出しから鞘に収まった短刀を取り出してミントの方へと投げ出す。彼女の前に落ちた短刀の鞘には白い蛇を象った文様が刻まれており、ミントの瞳が俄かに見開いた。『コンスル=ナイト』の文様である。詰まりこの美しくも歪な少年は執政長官の精鋭なる臣下なのだ。

「序でに言っておきますが、ミラーが一番宮廷で詩っているのは愛の歌です。それも不倫とか、一夜の過ちとかを題材にした奴をね好んでね。もしかしたらそっちの願望があるかもしれません。御愁傷様」
「・・・冗談でしょう?」
「信じる信じないは貴女の勝手です。・・・で、何の御用で来られたのです、ミント夫人」
「・・・・・・幾許かの、財貨を融通していただきたく参りました」
「対価は?」

 ミントは息を呑み込んで外套をはらりと脱ぎ捨て、その下の妖艶にして淫靡な裸体を見せ付けた。肢体の間、寄せ合った太腿の間に情事の熱い液体が流れていく。一方は透明で、一方は白く粘着質だ。

「私の身体を、御自由にして下さい」
「・・・は?」

 下にドレスは着ていない。更に身体を貪られるであろうという予測から、衣服を身体の相性の良い番人の男に預けてしまったのだ。まさか行為の相手が少年になろうとは予測しても仕切れなかったが。

「ふん。精々頑張るのだな、女。あ奴は普段は掘る側では無い・・・。もしかしたら、主導権を握れるかもしれんぞ」
「でっ、出て行けっ、蛙野郎っ!!!」

 ミルカが声を怒り散らして小太りの男を睨む。歳相応の幼い迫力に男は優越感のある笑みを見せて、部屋から消えていく。戸がばたんと閉まるのを、足音が徐々に遠ざかっていったのを聞いてからミルカは額に手を突いて溜息を零した。

「はぁ・・・」
「・・・・・・あの」
「黙って下さい」

 一喝の前にミントは閉口する。部屋の中に沈黙が広まって、二人は言葉も交わさず、身動ぎもしない。膣口から太腿を伝っていく精液の温かみだけが妙に現実的な感覚を催す。

「・・・まぁ別にいいか。もやもやが取れるかもしれないし」
 
 少年のぼぉっとした声にミントの意識が戻る。彼はにたにたと卑猥で、そしてその若さに相応した淫蕩なにやけ面を浮かべて寝台に腰を置く。其処ではっきりと視認出来た、少年の股座に聳える大きな一物の姿が。その大きさは明らかに番人の男を越えている。膣を掘れば畢竟、ミントの子宮を突き上げるものであった。

「じゃぁ、いっぱい愉しみましょう。御主人が邸宅に戻るまで
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