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王道を走れば:幻想にて
第三章、その3の2:前に一歩 ※エロ注意
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男は武器を剣掛けに掛けて手のグリーヴを外し、にやけ面のままに言う。

「生憎、棟梁は結構な用心深さを持ってる人でね。下手なもん持ち込まれないか調べさせてもらうぜ」
「っ・・・」

 そういうなり男は遠慮なしにミントに密着し、その衣服に手を這わせ始めた。執拗に身体の起伏をなぞる手付きは明らかに反規律的で淫蕩な目的も絡んだ動きであった。

「ん〜・・・ここが怪しいなぁ?」
「っっ・・・んっ・・・」

 男のがさつな手がミントの腹部から胸部へと駆け巡る。いやらしさを微塵も隠さずに露骨に胸の膨らみを撫で回し、衣服に隠されたその突起に指を押し付ける。ミントは愁眉をきつく顰めてその屈辱に耐える。此処で怒気を放って男に抵抗すればそれこそ思う壺。番人の公務執行を妨害しただの難癖をつけられて更なる暴虐の憂き目となるだけでなく、表沙汰にブランチャードの家名を貶めてしまう。それだけは何としてでも避けねばならなかった。
 男の手付きは執拗であり、相手を気遣おうという魂胆など感じられない。欲望のままにミントの熟れた身体に手を這わせ、欲塗れの息を顔に吹きかける。実に不快である。ミントがかくの如く思っていると、男の手がそろそろと身体を下りて、何の前触れも無くミントの肢体の間に押し付けられた。びくりと震える彼女に男は下品に言う。

「まだまだ怪しい部分があるなぁ・・・全部脱いでもらおうか」
「っっ・・・くっ・・・」

 憎しみすら篭っていそうな強い視線を男に送るも、嗜虐心を感じさせる侮蔑的な笑みを返されるだけ。ミントは口をわなわなと震わせて顔を赤らめながらも、意を決したか、己の衣服を脱ぎ始めた。
 無愛想な茶褐色の外套が床に落ちる。中に着用していたのは清楚な白いドレス。コルセットを着けているためか女性らしい豊満な身体の起伏が強調されている。ミントはそれを怒り顔でありながらも、羞恥の抜けぬぎこちない手付きで脱ぎ取った。其処に現れた裸体に男が口笛を吹く。
 年嵩が四十を僅かに超えたミントの体は、有体に且つ端的に言えば、雄の欲情を誘うための肉体であった。尻肉は垂れ気味でふっくらとしており、手で掴めばマシュマロのように歪むであろう。餅のような腹部を跨いで存在する大き目の胸は、散々な暴力的な愛撫に薄らと赤みを帯びており、茶の乳輪の頂点はぽっくりと尖っている。胴体や臀部は正にふくよかといった体格であるが、同時に妖艶さを醸し出す肉体である。吸い付くような二の腕や腿肉、そして赤みが差した頬でさえ蠱惑(こわく)の存在。

「どれどれ、調べさせてもらうぜぇ」
「んあっ!こっ、このっ・・・」

 男は改めてミントの身体に手を這わせた。見た目通りのふくよかな感触、実に愉悦である。臀部の肉は指に食いつくかのように形を変え、肌の間に挟まれては指の腹で伸ばされる。男のもう片
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