第175話 存在
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オ「お前の存在はどうなんだ。」
ト「・・・え?」
オーガンスの言葉にトーヤは理解する事がすぐには出来なかった。
オ「お前が仲間に迷惑を掛けたくないのは分かった。しかし、仲間にとってお前の存在自体が迷惑なんじゃないか?そうだろ?妖霊界の半幽人よ。」
ト「!?」
トーヤは目を見開き言葉を失った。
映像魔水晶の映像を見ていたルーシィ達も目を見開き言葉を失っていた。
ル「な・・何で、あいつ・・・」
リョ「トーヤが、妖霊界からやって来た半幽人だって、分かったんだ・・・?」
普通の人間ではまず見破られないはずなのに、オーガンスはトーヤが半幽人である事を見抜いた。
エル「だが、「トーヤの存在が迷惑」ってのはどうゆう事だ。」
フ「あいつ、俺達に喧嘩でも売ってんのか?」
ショ「まぁ、宣戦布告を出したくらいだからな。だが、「トーヤの存在が迷惑だ」って言う人間は妖精の尻尾には誰一人いない。もしいたら、そいつの存在の方が迷惑だ。」
ショールの鮮血のような赤い瞳には怒りがこもっていた。
トーヤは目を見開いた状態のまま時間が止まってしまったかのように瞬き1つせずその場に呆然と立ち尽くしていた。
オ「お前は一度も考えた事が無かったと思うが、お前のような存在がギルドにいたら、ギルドの仲間全員に迷惑を掛ける事となる。必死に正体を隠しながら一緒に仕事に行き、ギルドで楽しく過ごす。お前のような存在が一人いるだけで、周りの人間がどんなに苦労しているか。お前みたいな奴は一度も考えた事が無さそうだな。」
ト「・・・・・」
トーヤは黙って顔を伏せる。
オ「だが、お前の仲間もとんだ大バカ揃いだ。」
ト「!」
オ「酒臭いギルドで毎日どんちゃん騒ぎを繰り返し、問題を起こし、評議院に怒られるの繰り返し。よくもまぁ飽きずにこんな毎日を過ごせるもんだな。」
オーガンスがトーヤに背を向けて妖精の尻尾の魔道士達をバカにする。だから気づかなかった。自分の背後で、今、何が起こっているかを―――
ト「・・・黙れ・・」
オ「ん?なっ・・!?」
オーガンスが後ろを振り返ると、そこには体全身から真っ黒な邪気を放出させた少年、トーヤがいた。
ナ「トーヤ?」
トーヤの体から放出されている邪気は別の舞台にいるナツにまで伝わっていた。
チャ「な、なななな何だあれはっ!?トーヤの体から真っ黒な邪気が放出されていますっ!」
すると、トーヤは首に着けている幽封玉を外した。妖しい紫色の光がトーヤ
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