第175話 存在
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ん。』
ナ「だろ?おしっ!どんどん攻撃して40個の宝全部俺が手に入れてやらぁっ!」
ウェ『40個全部はさすがに無理だと思いますよ。』
40個全部手に入れたらそれはそれで凄い事なのだが・・・
リ「お前は相変わらずだな。」
振り向くと、蛇姫の鱗のリオンがいた。
ナ「よぉ!久しぶりだな!」
リ「そうゆう場面じゃないと思うが・・・まぁ良い。」
リオンは肩を竦めた後、上着のポケットから宝を3つ取り出した。
リ「貴様も俺も、持っている宝は3つ。」
ナ「わざわざご丁寧に渡しに来てくれたのか?」
ナツが挑発気味に言う。リオンは上着のポケットに宝を仕舞い込むと、両手を構え冷気を溜める。それに合わせるかのように、ナツも右手に炎を纏う。
リ「どっちが先に攻撃を当てるか、勝負してみるか。」
ナ「望むところだ。燃えてきたぞ。」
チャ「あぁっと!砂漠の舞台でナツ選手とリオン選手がぶつかり合ったぁぁぁっ!」
リョ「火竜と零帝ねぇ。」
リョウが顎に手を当てながら呟いた。
最初に動いたのはリオンだった。が―――
リ「アイスメ」
ア「絵画魔法!虎!!」
リ「ぐぁはっ!」
ナ「!!?」
突如現れた虎がリオンに襲い掛かった。虎はポン!と姿を消した。襲われた反動で上着から落ちた宝を銀河の旋律のアンナが拾い上げる。
リ「貴様・・・・!アイスメ」
ア「絵画魔法!鷲!!」
苛立ちの表情を浮かべ、アンナに攻撃しようとしたリオンよりまた早く、アンナはスケッチブックに鷲の絵を描く。スケッチブックから出て来た鷲は大きな足でリオンの肩を掴むと森林の舞台の方へ飛んで行ってしまった。
砂漠の舞台にいるのはナツとアンナだけとなった。
ナ「・・・おい、どうゆうつもりだ。ア?」
両手に炎を纏い、後ろにいるアンナに問う。アンナは表情を変える事無く、目に掛かった前髪を払いながら、
ア「私はあなたと正々堂々と戦いたかっただけ。他の連中は邪魔でしょ?零帝と戦うのは後にして、まずは私と勝負よ。」
そう言うとアンナは絵筆を持ち直し、スケッチブックに何かを描き始めた。
ア「絵画魔法!大槌兵!!」
ナツの頭上に巨大な大槌兵が現れ、真っ逆さまに落ちてくる。
ナ「どいつもこいつも勝手な事しやがって・・・」
炎を纏った拳を握り締めるナツの脳裏には傷つけられた仲間の姿。ブチッ!とナツの中で何かが引き千切られた。
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