第175話 存在
[1/8]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
チャ「大魔闘演舞3日目競技パート、『宝狩』・・・開始ッ!!!」
チャパティ・ローラの力強い実況と共に、像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と力強く叩いた。遂に『宝狩』が始まった。宝を探す12人の魔道士が一斉に駆け出す。
チャ「会場の皆さんは、映像魔水晶の映像からご覧下さい。」
会場に6つの映像が映し出された。
ナ「おらおらおらおらおらぁぁぁぁぁっ!」
森林の舞台にいるナツはものすごい速さで木を登っていく。
ウェ『ナツさん、ありましたか?』
ピンマイクからウェンディが問う。
ナ「今探してる。確かにこの辺で光ったような気がしたんだけどな。」
競技が始まる前から、ナツはこの木の上で何かが光っているのを見つけていた。枝に足を掛け、幹に腕を回し注意深く辺りを見回すが、宝はどこにも見当たらない。
ナ「もっと上の方か?」
ウェ『気をつけて下さいね。落ちたら怪我どころでは済みませんよ。』
ナ「おう。」
ウェンディと言葉を交わしながらナツは更に上へ上へと登っていく。すると、ナツの目の前にある木の枝の辺りで何かがキラリと光った。枝に近づいてみると、フィオーレ王国の国章が刻まれた金色の球体が木の枝に引っ掛かっていた。
ナ「あったぞウェンディ。」
ナツは宝を手に取ると、ズボンのポケットに押し込んだ。
ウェ『ナツさん、まだ下りないで下さい。下に誰かいます。』
地面からナツがいる場所までかなりの距離があるが、滅竜魔道士は視力、聴覚、嗅覚が竜と同じくらい優れている。下を見てみると、白い柳のアチュールがいた。アチュールの手には宝が1つ握られていた。
ナ「なぁウェンディ、確か相手に攻撃を与えたら宝を1つ貰う事が出来るんだよな?」
ウェ『そうですよ。アチュールさんに攻撃するつもりですか?』
ナ「あぁ。」
そう言うと、ナツは出来るだけ音を立てずに木を下り始める。
アチュ「おーいウララ、次はどの舞台に行くんだ?」
アチュールはピンマイク越しにウララと会話している為ナツに気づいていない。アチュールの背後まで来ると、
ナ「火竜の・・・鉄拳ッ!!」
アチュ「ぐぉあっ!」
アチュールの背中に1発食らわせる。その反動でアチュールの手から落ちた宝を拾い上げる。
ナ「おしっ!2つ目GETだ。」
2つ目の宝もズボンのポケットに押し込んだ。
チャ「ナツ選手、アチュール選手に攻撃を与え宝をGET!」
ル「順調ね。」
エ「その調子だ。」
タ「あ〜あ、|火竜
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ