第二十三話
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を出そうとするが
『その必要はないぞ』
そんな聞き覚えのある声がした。
「っ!上か!」
俺は慌てて上を見上げる。そこには……次元の壁を突破してこちらに目を向けているグレートレッドの姿があった。
「グレートレッド?」
「ああ、イッセー見つけたよ。ほら、イッセーがいたから」
「はい、私からも見えました、イッセーさぁん!」
そう言ってグレートレッドの頭の上に乗っている人物が俺に手を振ってくるが
「あ、アーシアっ!?」
そう、アーシアなのである。
「今から降りますね〜」
そう言ってアーシアは……飛び降りた。
「ああああ、アーシア!?」
ちょちょちょ!?
そしてアーシアの落下点を予測してその場に立ったのだが……アーシアは普通に着地した。しかも超静かに。
「あ、アーシア?大丈夫なのか?」
「はい、問題ありませんよ。それよりも……あれって?」
アーシアはそう言って所構わず破壊を繰り返す黒い龍を指差す。
「ああ、神名だよ。暴走してるんだと」
「そうだったんですね……私がやります」
「私がやるって……アーシア、戦う気か!?ダメだ、お前戦う力を持ってないだろ!」
俺はアーシアを必死に止める。
「大丈夫です、もうイッセーさんに守られ続けるのは嫌なんです」
そう言ったアーシアの瞳に……俺は覚悟を見たような気がした。
「アーシア……」
「大丈夫です」
そう言ってアーシアは目を閉じる。
すると、アーシアの服装が変わった。
今までシスターの服を着ていたのだが……それらが違う服へと変わっているのだ。
材質は不明だが…お姫様が着るようなドレスを着ている。そのドレスのつなぎ目、インナー部、スカートは物質とは思えない光の膜でおおわれているのが特徴的だ。
靴も変わっている。
そしてその靴で地面を数度蹴り叩くと……地面から玉座のような物が飛び出してきた。
「今、ここに契約は成された……来たれ、全てを両断する剣よ。我に仕え、我に仇名す者に鉄槌を……その名は……」
そこまで呟いた所でアーシアは背もたれにある剣の柄のような物を握り。
「鏖殺公!!」
一気に引き抜いた。
それは幅広の両刃の大剣だった。幻想的な光を放っており普通の両刃の大剣とは違うとすぐにわかった。
「アーシア、それは……?」
「イッセーさんは……守ってみせます!」
そう言ってアーシアは飛び上がると
「ええええええええいっ!!!」
剣を神名に向かって振り下ろす。
するとアーシアの持つ剣から紫色の衝撃波が現れてそれが地面を、いや神名諸共吹き飛ばした。
「「……………
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