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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第333話】
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覗き込む様に見つめるシャル。
風に靡く金色の髪が、街の灯りに照らされて輝きを増していた。
「……そうだな、構わないぞ」
「……えへへ、良かった♪ ……今日は大変だったね」
「ん? ……まぁな、何だか事件が多い気がするな……大なり小なりって、五月ぐらいから」
軽く溜め息を吐くと同時に脳裏に過るのは五月からの色々な事件。
俺と鈴音のクラス代表戦での無人機の乱入。
六月はラウラの機体暴走事件。
七月は銀の福音暴走事件――これは誰かが細工したとか福音が言ってたが……。
そして八月は喫茶店強盗事件――とりあえず、犯人達は懲役十年以上くらうとかニュースのコメンテーターが言ってたが……。
そして九月の今日、まさに起きた今回の事件。
……去年も事件といえば殺人事件等はあったが、テロリストが来ることは無かったんだが。
「……ヒルト? 何だか難しい顔してるよ? 五月から色々あったの……?」
「ん? ……あぁ、五月の事件に関しては言えば査問委員会にかけられるから言えないが、色々あったんだよ……」
「……そっかぁ。 僕が転入してくる前から色々あったんだね? ……何だか、学園の催しものの時に事件が起こってる気がする……」
シャルの指摘通り、翌々考えると八月の喫茶店強盗事件以外は学園での出来事とリンクするかの様に事件が起きている。
……メディアに出たニュースは基本的に七月の福音ぐらいだが……。
次のイベント関連も、やはり警戒するべきか……念のため、織斑先生に打診してみるかな。
そう思いつつ、改めて海を眺める――青さは消え、深い闇が覗く海。
こうやって夜の海を眺めるのって初めてかもしれない――と。
「……ヒルト、僕を見て?」
「むぎゅ?」
俺の両頬に手を添え、無理やりシャルの方へと向けさせられた。
「ど、どうしたんだよシャル?」
「……だって、さっきから海ばかり見てるんだもん。 ……もっと僕を見て?」
潤んだ瞳で真っ直ぐと俺を見つめるシャル。
なまじ美少女だから、正直こうやって互いに見つめ合うのは非常に恥ずかしい……例え、互いに何度も口付けを交わしていたとしてもだ。
「……しゃ、シャル? もう良いだろ? じ、十分見たんだし……」
「……だーめ、もっと僕を見て……? 僕を……目に焼き付けて……?」
そう言うシャル――何だか徐々に顔が近づいてきてる気がする――。
今日の学園祭でキスをしてくれれば許してあげるって彼女は言っていたが――。
星の光が燦々と夜空に輝き、月明かりと共にうっすらと辺りを俺とシャルを含めて照らしている。
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