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Angel Beats! the after story
大人のデート?@
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いきなり、二つの足音が聞こえてくる。
「奴らが来た!頼む俺を助けてくれ!」
必死に頼むと岩沢は少しため息混じりに息を吐く。
「わかった。後で事情教えてもらうから」
「恩にきる!!」
俺は岩沢に連れられ、更衣室内にある一つのロッカーの中に入るように言われる。
「このロッカー誰かの私物入ってんだけど?」
「現役人気バンドのボーカル&リズムギターの下着姿を見て捕まるよりマシだろ?」
背に腹は変えられないか……
ガチャといきなり音がする。ドアが開けられる。
岩沢に言われた通りにロッカーの中に隠れる。だがここで一つの誤算が生じる。
「なんでお前も入ってんの?」
定員一名のロッカーには俺と岩沢が入ってしまった。
「いや、ついな」
「ついなじゃn」
ツッコミを入れようとしたら口を手で塞がれる。
「しっ。気づかれる」
誰のせいでこうなったんだ。あっ、俺か……
「少しキツイんだが」
「しかたないだろ。ほんとは一人が隠れるのが精一杯なんだから」
「なんとかなんないか?」
「じゃあ、少し動こう」
岩沢の提案に俺は頷く。
*
とまぁこんな感じの回想だ。
「「はぁ〜疲れた〜」」
ようやく緊張と狭い空間から解放される。
「一応ありがとな」
「どういたしまして。それより、早く着替えたいから後ろ向いてくんない?」
言われて気づく。ずっと、死の淵際だったからこのラッキースケベな光景だったのを忘れてしまった。
「ああ悪い」
内心ガッツポーズをしながら後ろを向く。
一瞬岩沢が赤くなっていたのは気のせいだろう。
「そういえば、なんでお前がここにいるんだ?」
「ああそれね。たまたま次のライブ会場が近いからさ、ここの学園長に使わせてくれって頼んだら好きに使ってくれて構わないっていったから。お言葉に甘えて時間になるまで暇を潰そうかなと思って、私服に着替えていたら記憶無し男が入ってきた」
「それは申し訳ない」
「で?詳しく聞かせてほしいんだけど?」
約束通り、さっきまでの経緯を岩沢に話す。
「それはあんたも災難だね。あっ、もういいよ」
許可が出て岩沢のほうを向く。
そこには、ライブの時の服装とは違いジーパンを履き、オシャレなTシャツにパーカーを羽織りヘッドホンを首にネックレスのようにかけていた。
「大人っぽいな」
「そりゃあ、あたしは大人だからね」
これが年上の魅力ってやつか……悪くわない。
それにしても首にかけてるヘッドホンがすごく似合っている。
「そうだ、記憶無し男。時間になるまで私と一緒に秋蘭祭を回れ」
へっ?それってスキャンダルになるんじゃ。
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