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王道を走れば:幻想にて
第二章、終幕:初旅の終わり ※エロ注意
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く。自然と慧卓の接吻を受けられなくなるがそれは問題ではない。接吻を交わせぬ以上喘ぐ以外の術を知らぬリタは、口に寂しさを覚えていたのだ。それを解決するためには、例え卑猥な舌を受けられなくとも、胸元から奔騰する淫らな思いを何処かにぶつけるより他無いのだ。
 怜悧な風貌に似合わぬ激しき求めに慧卓は堪らず、切羽詰った息を徐々に高めていく。口元から毀れる息は彼女の耳元に吹きかけられる。それが燃焼材と相成り、リタもまた求愛を激しくしていった。

「あああっ、其処・・・凄いぃ、良い!」

 尻を捏ね回す慧卓の左手、その悪戯っ気のある人差し指が円運動をする最中にリタの菊座を擦るようにしていき、彼女はそれに強い快感を覚えて叫んだ。清流のような目つきが打って変わり、淫蕩なものとなって瞑られる。
 彼女の性は、艶やかな首筋や腰、女性的な胸元や陰部ではなく、皺が寄せられた薄暗い不浄の穴にこそ集中しているらしい。背徳的ないじらしさが込み上げて来て、慧卓はリタの身体をぐっと引き寄せて、己の陰部を彼女の秘所に擦り付けた。散々に指で焦らされ続けた肉ヒダにとって、唐突な陰茎の擦り合わせはそれこそ青天の霹靂。無遠慮に陰唇を味わう肉棒の熱さに加えて、赤く勃起した突起物を指で弄られては、常は氷の如き仮面を貼り付けるリタであっても快楽に咽ぶというもの。
 慧卓、そしてリタにとっても、己の腰の奥より段々と込み上げるものを感じ始めた。

「リ、リタさんっ。俺、いっ、いきそうです・・・」
「いいですよ・・・ああぁっ、私も、気をやってぇっ、しまいそう・・・」

 高まる性の波濤に溺れるように、意識がどんどんと昂ぶったものになっていく。リタはしがみつくように相手の頸の裏に手を回し、必死に己を留めようと踏ん張る。だが慧卓の乱暴な腰つきはその思いを容易に踏み躙り、唯悪戯に恥部に摩擦の熱と悦楽を与え続ける。逆もまた然りであり、慧卓は己の肉棒の中を迸ってくる何かを感じた。

「でっ、出ますっ」
「イッッ、いくっ!!いっちゃう!!」

 昂ぶりを解き放つようにリタは一段と切羽詰った嬌声を零し、慧卓は性の奔騰を制御している理性の糸を緩めた。熱い揺り篭の中を、鈴口から噴出した精液が踊っていく。まともな人間の感性からすれば、大量の水を消費する風呂を態々穢すような真似をする慧卓とリタは、それこそ傲慢で恥知らずの人間である。だが意識を高めあって性を求める二人にとっては、それは道徳を犯すだけの価値がある背徳的な行為に過ぎない。淫蕩な息を震わせるリタの茫然とした表情が、それを如実に物語っていた。
 湯の中につけ、精液は残念ながら彼女の身体に付着しない。だが生肌を自分の性の槍で貪欲に汚していく快感はじっくりと味わえた。

「はぁ・・・はぁ・・・御上手でした、ケイタク様・・・」
「・・・リタさん
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