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王道を走れば:幻想にて
第二章、終幕:初旅の終わり ※エロ注意
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「充分です・・・さぁ、ケイタク様・・・」

 理性を蕩けさせるように言葉を紡ぐ。

「私を、好きにして下さい・・・」
「・・・好きにします、リタさん」

 最後の一線を越える理性は働くが、それ以外の線は既に跳躍している。慧卓は湯とも汗とも知れぬ滴が伝う、彼女の首筋に接吻を始めた。吸い付くように唇から音を出し、頸の中の血流を辿るように舌先を這わす。
 左手は彼女のしなやかな腰に回されて更なる密着を求め、右手の指先は熱篭ったクレパスの中を蠢いていた。迷宮に迷った人のように、初々しくも確実な手付きで周囲の肉壁を擦っていく。

「んっ・・・あ、上手・・・」

 快感を漏らすリタの手もまた奉仕の手を緩めない。愛撫の左手は相手の陰部を慰め、その右手は相手の胸元の頂点にある、茶褐色の乳首を捏ねている。
 リタは己の恥部に走る快感を受け入れつつも、その拙さに微笑ましき思いを抱く。

「・・・其処は、もう少し大胆でもいいですよ。・・・優しくして下さっているは、身に染みて理解出来るのですけど」
「・・・分かりました・・・こうですか?」
「っ、そっ、そうです・・・ん・・・あぁ、いい・・・」

 言葉と共に途端に大胆さを帯びる手付きに、リタの氷の仮面が剥がれかけた。愁眉が悩ましげに寄せられ、唇がぐっと引き締められる。それでもその変化は一瞬の出来事であり、次の瞬間には慣れたように顔に氷が張られていた。
 慧卓は僅かに口端を歪め、己の性技をより卑猥に、露骨なものとさせていく。指の動きを緩急つけて動静させ、接吻は大胆さを増して彼女の肌を汚していく。その度にリタの仮面が剥がれていき、可憐でありながらも淫らな女性の美を顕す事が、何よりも愉快で堪らない。
 熱き水面を伝う波紋のように、乱れた格好でリタは快感の言葉を紡いだ。

「はぁ、はぁ・・・嗚呼、良い・・・ああっ!!」

 毀れ出す息が慧卓の耳を覆い、湯気にもやと煽られる髪の間を通り抜ける。
 そうしている間にも、慧卓の左手は腰元から徐々に降り立ち、湯の中に浸かる臀部を摩り始めた。肉感の良いそれを掌の蠢きで変形させ、円を描くように捏ねていく。

「ふふっ、臀部もお好きですか・・・っ、捏ねるの、上手・・・ああっ・・・」

 喘ぎ声を漏らすリタを見て慧卓の気分はどんどんと高まっていく。滾って固まる陰茎は、今やリタのきめ細やかな両手の中に弄ばされている。芯の部分までは変形しないが、外皮と亀頭は指先によって散々に動かされて、閃光のような刺激を断続的に与え続けている。湯の中で踊るそれはまるで微笑んでいるかのように、リタの淫猥な奉仕を甘受していた。

「はぁ・・・あっ、ああっ・・・んちゅ、んんむ・・・」

 情念の篭った接吻を、リタは慧卓の鎖骨に落して無我夢中にそれを口元で弄んでい
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