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王道を走れば:幻想にて
第二章、終幕:初旅の終わり ※エロ注意
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落され、艶麗な女体がその全てを慧卓に見せ付けた。

(これは目に毒だっ・・・劇毒ものだ!)

 流れる川ような歪みの無い流麗な腰つきに、綺麗に小さな三角に整えられた神秘の花園、それが慧卓の視界の先ず入ってきた。上に目を向ければ臍の穴があり、僅かにではるが肋骨が浮き出ている。更に上には掌ほどに収まるであろう慎ましき双丘、赤らんだ突起がある。その丘の間から此方を窺うように、リタの涼しげな蒼い瞳が映し出されている。

「・・・始めに申し上げますが、これはあくまでも奉仕であります」
「えっ、ええ!知っています」
「ですから、肝心の所までは致しませぬが・・・其れなりの事はさせていただきますね」
「?それどういう、っ!?」

 リタは慧卓がたじろぐ好きに己もまた湯船に浸かり、慧卓にたわわとした己の肉体を押し付ける。そして迷い無く、屹立した慧卓の一物にそっと触れた。

「・・・本当に、逞しい・・・」

 力を込めず、まるで猫をあやすかのような軽やかな手付きで慧卓の男根を撫で摩る。唐突に陰部に走り始める刺激、そして半身に寄り掛かってくる柔らかな重みに慧卓は息を詰まらせた。

「だっ、駄目ですって・・・こんなの・・・」
「いいえ、これは許されております。だって・・・御奉仕ですから」

 過度に淫らさを求めぬ淡々とした行為。まるで心を殺したかのように微動だにせぬ表情のままリタは慧卓の性感を呼び覚まそうと、声色を艶やかに使う。
 機械染みた怜悧な女性に奉仕を受ける背徳感にそそられたのか、動揺を受けたままの心とは裏腹に、慧卓の陰茎は硬さと熱を徐々に帯び始めている。リタは掌を躍らせながらそれを認識し、鈴口を指の腹で摩りながら言う。

「それに、此処は大変悦んでおいでではありませんか?・・・濡れてきていますよ」
「それはその、こっちに来てからというもの、こういう機会に恵まれなかっただけで・・・って何言わせてるんですか!」
「ふふ・・・初心な所が残っている方というのも、良いものですね」

 言葉で笑みを零すも口端はぴくりとも動かない。リタは己の桃色の唇を一舐めすると、慧卓の頬に舌を這わせた。びくりとする慧卓を他所にリタは舌による愛撫を続ける。産毛の生えた頬を舌で舐め、熱帯びて紅潮している耳朶を唇で吸う。

「んちゅ・・・可愛い・・・」

 慧卓の聴覚を、今までに無い距離で震わせるように艶治な声を漏らすリタ。鼓膜が震えて背筋が震えて、序でに肉槍もまた反応をしてしまう。性技に及ぶ女性特有といってもいいであろう、ろうたけた香りが慧卓を惑わせ、胸元辺りに感じる輝くような秀峰の感触に理性がたじろぐ。ぴちゃぴちゃと湯が弾む音が心臓の早鐘を代わりに告げる様であり、息が荒げてしまう。
 奉仕の手付きは慧卓が意識するところ、徐々に複雑で、そし
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