コードギアスR2
0599話
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莫大なエネルギーはより圧縮され、濃縮され、破壊力を二乗倍にしていく。次にその念動力の結界そのものをグレートグランドマスターキーによって生み出された魔力で覆い隠して周囲から完全に隔絶する。
生きとし生けるものが全て滅ぶ神々の黄昏、ラグナロク。その中で生き残るのはただ1匹の竜のみ。それこそが嘲笑する虐殺者、ニーズヘッグ。
そんな文言がふと脳裏に浮かび、やがて魔力の結界が解除されてラグナロクの命中した場所が姿を現す。
そこには何も無かった。……そう。メギロートの破片や、それに巻き込まれた岩塊の欠片すらも。数cm程度の石ころさえ残さずに、綺麗さっぱりと何もなくなった空間へと姿を変えていた。
「……なるほど。確かにラグナロクという名称を付けられるだけの威力はあるな」
メギロートにしか使っていないので正確な威力までは分からないが、それでも技術班やそれを率いるレモンがキーワードの入力によってロックを解除させるだけの威力はある。もっとも、この威力を出す為に攻撃範囲はMAP兵器のように広範囲ではなく、あくまでも対個体用の武器なのだが。
ニーズヘッグの様子を見ると、T-LINKフレームが通常の状態へと戻り、装甲の輝きもPS装甲状態の黒へと姿を変えている。トロニウム・エンジンに関しても通常通りにサブの状態へと戻り、ブラックホールエンジンがメイン動力炉として動いていた。
一通り機体の状態を確認し、特に不具合の類も無いので安堵の息を吐く。
それにしても……
「武器の実験を行ったのがギアス世界で良かったな」
つくづくそう思う。
OGs世界では宇宙に活発に進出しており、大抵の場所ではエネルギー反応により何かを行っていたというのが発見されていただろう。SEED世界も同様に宇宙にコロニーがある以上は、OGs世界程ではなくてもそれなりに宇宙の監視が厳しい。
ネギま世界に関して言えば、現在ブルーマーズ計画の影響で宇宙に対する注目が俄然高まっており、更には俺達の技術がある程度雪広財閥、那波重工を通して流出している為に見つかる危険性が多少なりともある。
それを考えれば宇宙には全く進出していないギアス世界の宇宙は非常に実験にはうってつけだった。
……まさか、ラグナロク程の兵器を地上で使ってみる訳にもいかないしな。もし何かミスったりしたら、色々な意味で大変な事になるのは間違い無い。
「結局心配は無用だった訳だが」
この辺はさすがに技術班と言うべきだろう。あのネオ・グランゾンのパーツを短期間で分析、さらには小型化してみせたのだから。……もっとも、同じ性能を持たせる事は出来無かった辺り、さすがシュウ・シラカワといったところか。
それに短期間とはいっても、魔法球を存分に利用しての短期間だからな。実際にどの程度の時間が掛かって
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